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原油価格は「来年65ドルに達する」とエネルギー専門家たちが述べる

サウジアラムコのアブカイク原油処理施設。(AFP/資料)
サウジアラムコのアブカイク原油処理施設。(AFP/資料)
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02 Sep 2020 05:09:49 GMT9
02 Sep 2020 05:09:49 GMT9

フランク・ケイン

ドバイ:世界大手のエネルギー分析専門家たちによれば、エネルギー市場の回復が加速化する来年、原油価格はバレル当たり65ドルに達するという。

米国金融大手ゴールドマン・サックスは来年の原油見通しについて、新型コロナウイルスワクチン開発可能性の増加、そしてサウジアラビアとロシアが主導するOPECプラス諸国を含む原油産出国間での「統制」により、強気予測への確信を一段と高めていると、同社エネルギー調査部門トップのダミアン・クールバリン氏が述べた。

4月の歴史的な取引高減少の発表を受けて世界の産油量が統制され、米国のシェールオイル生産も容赦ない圧力を受け、米国で価格が一時マイナスに落ち込んだ「ブラックマンデー」の激しい変動から原油価格は回復してきている。

世界指標となるブレント原油は昨日5カ月最高値に近い45.73ドルで取引され、前月の安定的上昇を維持している。また米国指標であるウェスト・テキサス・インターミディエイトも43ドルだった。

「価格は現在のバレル当たり45ドルから、2021年第3四半期までに65ドルまで持ち直すと見込まれる」とクールバリン氏は述べた。

この予測は、原油価格は上昇し続けるとの意見がエネルギー専門家たちの間で高まりつつあることを反映している。米国最大銀行で同じくエネルギー分析に優れたJPモルガンも、原油価格における「スーパーサイクル」を予測しており、企業が投資を削減して不足となったところへコロナ後の需要が伸び、2022年にはバレル当たり100ドル以上に跳ね上がると見ている。

ゴールドマン・サックスのこの楽観的見解は、世界の至るところで感染者数が上昇して経済のロックダウンが続き、夏季月間の需要回復は遅れているという事実があるにも関わらず、出てきたものだ。

OPECプラス諸国の大臣クラスが今月会議を開き、加盟諸国の減産への取り組みの進展具合を議論し、目標が達成できていない国があればその埋め合わせについて話し合う予定だ。

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