
日本のファーストフードグループのコロワイドは、家庭的な定食チェーンの大戸屋への株式公開買い付けに成功したと日本のメディアが報じた。 同グループは大きなプレミアムを加えることで、買収により大戸屋の料理の質が落ちるのではないかという投資家の懸念を払拭した。
火曜日の日本経済新聞や他の地元メディアによると、焼肉チェーンの「牛角」を含む複数の大規模レストランを持つコロワイドは、既に保有する19%の株を含めて、大戸屋の約46%の株を集めたという。
コロワイドは水曜日の朝に発表する予定であるとして、今回の買い付けの結果を認めることは差し控えたいと述べた。
このレストランのライバル同士の代理争いは、日本の伝統的なコンセンサス主義のビジネス文化の中で増える傾向にある敵対的買収の一部であり、大戸屋の高い知名度により今回のニュースは注目を集めた。
大戸屋は、揚げ鱈と野菜の黒酢あん定食など、「家庭的」と言われながら作るのに手間がかかる伝統的な和食料理を専門に提供している。
コロワイドは、大戸屋の株を以前の株価に46%のプレミアムを加えた1株3,081円で購入することを申し出た。コロワイドは当初、一般の投資家が約60%を占める大戸屋の株主を説得するのに苦労しており、先月の公開買付けの期限を延長した。
コロワイドは大戸屋にセントラルキッチンを導入し、さらに効率化を推進したいと述べた。セントラルキッチンは、経済規模の最大化に努めるファストフードチェーンにとって重要な要素だ。大戸屋は、このようなシステムは料理の質を落とし、顧客への魅力を低下させるだろうと語った。
しかし、大戸屋は人件費や食費の高騰に加え、新型コロナウイルスの大流行が長引くことで売上が落ち込んでいることもプレッシャーになっている。
ロイター通信