
フランク・ケイン
スイスの名門ビジネススクールIMDが毎年実施している住民満足度調査によると、リヤドは世界のスマートシティのランキングで上位に躍り出た。
サウジアラビアの首都リヤドは、全109都市の中で順位を18上げて53位となり、2020年の調査で最大のランクアップとなった。その新しい順位は、東京、ローマ、パリ、北京などの確立した世界的なハブ都市を上回るものとなった。
「都市で利用可能なサービスや技術に対する住民の満足度を測定する調査によると、リヤドの住民は、世界の最先端都市のいくつかよりも都市が提供するものに満足しています」とIMDは声明で述べている。
リヤドは、健康と安全のためのサービスの提供、政府の文書処理へのオンラインアクセスを中心に、住民の間で上位にランクインした。
2020年の調査ではシンガポールが1位となり、フィンランドのヘルシンキ、スイスのチューリッヒが続いた。米国は2都市が大きく上昇し、ニューヨークが28ランクアップして10位、ワシントンD.C.が19ランクアップして12位となった。ニューヨークは2020年の調査で最大の上昇である。
ロンドンは、「ブレグジット」によってビジネスをしやすくなるとの回答もあり、5つ順位を上げて15位となった。
調査結果では、アブダビが42位、ドバイが43位といずれも改善した。カタールのドーハは調査対象外だった。
4月と5月に109都市の数百人の市民を対象に調査が行われ、健康と安全、モビリティ、活動、機会、ガバナンスなどの主要な分野において、都市の技術的サービスについてアンケートを行った。
リヤドは2030年までに人口を倍増させるための数十億ドル規模の投資計画の真っ只中にある。