• トルコリラは今年すでに最も値を下げている欧州通貨の1つ

ベンガルール： トルコリラは月曜、アルメニア軍とアゼルバイジャン軍の間の衝突をめぐり懸念が高まる中、市場最安値を更新した。一方で新興市場の株式は、中国の工業利益の急増を示すデータを受けたアジアでの上昇に追随した。

リラは1.5%下落し、1ドルあたり7.79の安値となった。一方でロシアルーブルは4日連続の値下がりとなった。アゼルバイジャンとアルメニアのドル建てソブリン債は3～4セント下落した。

「トルコが別の地域紛争に巻き込まれることが懸念されている」と、ブルーベイ・アセット・マネジメントでEMソブリンストラテジストを務めるティモシー・アッシュは述べ、アルメニア系住民が支配するアゼルバイジャンの包領ナゴルノ・カラバフをめぐる戦いに言及した。

今年すでに最も値を下げている欧州通貨の中の1つであるリラは先週、中央銀行が突然貸出金利を上げたことを受け、つかの間の小康状態にあった。しかしアナリストたちは、平均金利が大きく上がることはないだろうと言う。

「リラの売りポジションを追い出そうとするそのような一時的な高い金利は、中期的なトレンドにほとんど変化を与えない。リラに対する投機的な売りポジションは、通貨価値下落の背景にある本当の理由ではないからだ」と、コメルツ銀行で為替アナリストを務めるタサ・ゴースは述べた。

新興市場通貨の指数は取引前半で横ばいとなり、南アフリカランドがドルに対してやや値を下げた。

ハンガリーフォリントはユーロに対してほぼ変わらずだった。格付機関ムーディーズは金曜、ハンガリーソブリン債の格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」に上げ、その理由の一部として国内および国外の債務ポジションの改善を挙げた。

スウェーデンクローネは、8月の小売売上高が前年比で急増したことを示すデータを受け、小幅上昇した。

発展途上国株式のバスケット価格はロシアでの相場上昇に支えられて0.9%上がり、ここ2週間の最高値に向かっている。

テック中心の韓国および台湾株式も、中国最大のチップメーカーに対する米国の制限引き上げに刺激を受けた投資家から買われ、急伸した。

南アフリカの株価指数は1.9%急伸し、一方でトルコ株式市場は0.5%の下落となった。

ロイター