
日本工作機械工業会が12日発表した9月の工作機械受注総額(速報値)は、前年同月比15.0%減の841億4300万円だった。24カ月連続のマイナス。ただ、このうちの外需は1.8%増加し、2018年9月以来2年ぶりにプラスとなった。新型コロナウイルスの影響からいち早く脱した中国での受注が回復傾向にあるため。
外需の受注額は538億7000万円で、今年に入って最高だった。一方、内需は34.3%減の302億7300万円。全体としては新型コロナの収束が見通せず、設備投資に対する企業の慎重姿勢が続いている。
工業会は「景況が改善しているのは中国だけで、欧米や日本はこれからだ」(調査企画部)と指摘している。
JIJI Press