
ロンドン:リビアの石油生産量が68万バレル/日(bpd)に達したと、リビアの石油関係者が木曜に述べた。OPEC加盟国が石油業界の復活を目指す中、今月初めよりも3分の1以上増えている。
リビアの国営石油会社(NOC)は月曜、東側勢力による8ヶ月にわたる石油輸出の封鎖によって閉鎖されていた最後の施設で、不可抗力条項を解除した。
1月の封鎖によりリビアの石油生産は、120万bpdから約10万bpdに減少した。
現在の生産レベルは、今月初めの約50万bpdからの急増を示している。
NOCは先週、今後数週間で石油生産が100万bpdに増えることを見込んでいると述べていた。
木曜、レプソル社のCEOが、リビア最大のシャハラ油田の現在の生産量は約16万bpdであり、徐々に30万bpdまでの増加を予想していると述べた。
増加を続けるリビアの生産量は、新型コロナウイルスの第2波を抑制するための政府の制限措置により需要に対する懸念が増している中、石油価格の重しとなってきた。
ブレントおよび米国WTI原油先物は木曜、どちらも5%以上値を下げ、前日の5%の下落をさらに広げた。
高まるリビアの生産量と弱い需要の見通しは、石油輸出国機構(OPEC)とその同盟国から成るOPEC+の11月30日と12月1日の会合で、議題の中心となることが予想されている。
OPEC+は生産量を770万bpdに制限しているが、1月からは供給制限を約200万bpd縮小する見通しである。
ロイター