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パラリンピアン、日本のインクルーシブ性の向上を称賛

パラリンピアン、日本のインクルーシブ性の向上を称賛。(AFP通信)
パラリンピアン、日本のインクルーシブ性の向上を称賛。(AFP通信)
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06 Sep 2021 08:09:54 GMT9
06 Sep 2021 08:09:54 GMT9

東京:5日に閉幕した東京パラリンピックに参加した多くの日本人アスリートは、大会が日本のインクルーシブ性を大きく向上させたと感じている。

東京大会の柔道男子90キロ級に出場した廣瀬悠選手42歳と、柔道女子57キロ級に出場した30歳の妻・順子選手は、2015年に結婚した後、住宅ローンや生命保険の加入を拒否されたと語った。

「障がい者の夫婦として生活するのは難しいと感じました」と、広瀬選手は語った。

しかし、東京パラリンピックが近づくにつれ、状況は一変したと、彼は指摘した。

「周りの障がい者夫婦がローンを組めるようになり、私たちが利用できる保険プランも増えました」と、広瀬選手は語った。「ここ数年で物事が大きく変わったのは、東京大会のおかげだと感じています」。

「私は全盲になって40年になりますが、10年ごとに世界はより住みやすくなっていると思います」と、柔道男子100kg級に出場した松本義和選手59歳が語った。

松本選手は、以前は1人でお店に入ると周りの人が動揺しているようによく感じていたが、「今はコンビニでも普通に接してもらえる」と指摘した。

パラリンピック陸上競技界の重鎮、伊藤智也選手58歳は、杉原行里氏39歳らが率いるロボット開発会社と手を組み、競技用の車いすを開発した。その過程で、車いすをそれぞれの選手に合わせるために、着座姿勢を測定するシステムを開発し、この技術は、国立障害者リハビリテーションセンターで頸髄を損傷した人々に試してもらっている。

「F1レースの技術が一般社会で利用されるのと同じように、何かポジティブなものを世に出せるのは素晴らしいことです」と、車いすユーザーの伊藤選手は語った。多様性実現のために使われるテクノロジーの「幕開けに立ち会えて、誇りに思います」。

車いす使用者で、パラカヌー選手の瀬立モニカ氏23歳は、「社会に出てこない障がい者は多くいる」と述べ、自分もその1人だったと述べた。

瀬立氏は、東京大会が「生きる希望」になったと述べ、パラリンピックでの選手の活躍が、障がい者に社会に踏み出す意欲をかき立てることを願った。

時事通信

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