• 解放された地域のフーシ派スリーパーセルが一連の暗殺、爆発、スパイ活動を首謀したとして非難されている

サイード・アル=バタティ

アル・ムカッラ：イエメン中部・マリブ県の裁判所は政府支配地域の治安を損なったとしてフーシ派5人に死刑判決を下した。

マリブに拠点を置く第3軍事地域の軍事裁判所は日曜、昨年発見されたフーシ派集団の一部であった工作員らが軍・公安の将校らの暗殺を企て、即興爆発装置（IED）を仕掛け、軍事設備を爆破し、政府支配地域で武装集団を訓練したという判定したと、国営通信社SABAが報じた。

国営メディアは、有罪判決を受けた工作員5人のうちタヘル・アリ・アル=マルハビの1人のみを特定した。6人目のメンバーは無罪判決となった。

地元のイエメン将校らは、解放された地域のフーシ派スリーパーセルが一連の暗殺と爆発、および軍司令官の現在位置と動きに関する情報をサヌアとサアダの上部に報告したとして、長らく非難してきた。

同じ軍事裁判所は、アブドゥル・マリク・アル=フーシとその兄弟を含む、イランの支援を受けるフーシ派運動の上級メンバー180人を尋問するようマリブの軍事検察に命じた。アル=フーシと兄弟らは以前、政府を倒し、他国と共謀し、人々を殺害した武装グループを結成したとして以前起訴されている。

マリブの裁判所で7月、2015年に国際的に認められたアベド・ラボ・マンスール・ハディ大統領政権のクーデターおよびその後の軍事作戦を首謀したとして告発されたフーシ派指導者の裁判の初回公判が開かれた。

サナアではフーシ派が運営する裁判所が日曜、国際的に認められたイエメン政府とイエメンのアラブ連合軍事作戦を支援したとして軍・公安の将校ら75人の財産を没収し、銀行口座を凍結するよう命じた。有罪判決を受けた将校の中には軍事地域の司令官およびマリブとジュフでフーシ派と戦う軍部の司令官、内務省の上級将校が含まれた。

近年、フーシ派はイエメンの大統領とその代理、首相、および軍と民間人の職員数百人に死刑判決を下し、フーシ派支配下にあるイエメン北部のサナアその他の地域で彼らの地所を襲撃してきた。
イエメンの専門家は、これらの将校に対しフーシ派の運動に加わるようフーシ派が脅迫していると見ている。また他の専門家は、資金繰りに苦しむフーシ派が没収した資産を売却し、イエメン全土にわたる軍事活動の資金に充てようとしているのではないかとしている。

最近フーシ派の裁判所で有罪判決を受けた親政府の将校は月曜アラブニュースに対し、サナアに拠点を置く民間銀行に銀行口座を凍結されたと語り、フーシ派を公然と批判したイエメンの活動家たちに対しフーシ派支配地域に拠点を置く銀行に口座を開設しないよう助言した。

「私はサナアに何の財産を持っていない。銀行は、私の口座が同行のサヌア本部によって凍結されたと言ってきた」と、解放されたイエメン南部の都市に住む匿名希望の将校は語った。

「これは戦争だ。フーシ派は正当な政府を支持する将校らの財産を狙うことで、彼らに仕返ししようとしている」と将校は付け加えた。

一方、日曜と月曜に政府軍とフーシ派の間で激しい戦闘が勃発し、軍はジョウフとマリブで反乱軍戦闘員数十人を殺害、負傷させ、拘束したと発表した。

最も激しい戦闘は、政府軍がフーシ派20人以上を殺害し37人を拘束した後、山脈の一帯の解放を発表した北部のジョウフ県で報告された。

国営メディアは、逃亡したフーシ派が放棄した、焼け焦げた軍用車両や、とフーシ派戦闘員約30人を乗せた政府のトラックの画像を映した。第6軍事地域の司令官を務めるアミーン・アル=ワイリ将軍は国営メディアに対し、アラブ連合軍の戦闘機の援軍を受けた軍部隊と同盟国部族がジョウフの戦場でフーシ派戦闘員数十人を殺害・拘束し、フーシ派に大きな打撃を与えたと語った。

アル＝ワイリは、軍用機がフーシ派軍用車両10台を破壊し、氏の軍隊がジョウフ県の首都ハゼンの東の土地の大きな一画を解放したと語った。軍司令官らは、現在行われているハゼン郊外の軍事作戦は、フーシ派が都市を襲撃する前に供給ラインを遮断し、グループの人力を弱らせることを目的としていると付け加えた。