
アラブニュース
アラブ地域全体における2020年前半の旅客便は、2019年と比べて50%以上減少した。国連経済報告書が明らかにした。
COVID-19の世界的なパンデミックが原因で行われた国境の閉鎖は、人や物の移動を広範囲に制限してきた。
しかし物品の海上輸送は、混乱にもかかわらずほとんど変わらなかったと、国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)の報告書『アラブ地域の輸送に対するCOVID-19の影響』が明らかにした。
同地域の航空会社の今年の収益は380億ドルの減収と見込まれ、2019年の収益のわずか53%になると同報告書は述べ、世界の航空機を利用した旅行がパンデミック前の水準に戻るのは2023年以降になると予想した。
ESCWAのローラ・ダシュティ事務総長はアラブ諸国の政府に、輸送および物流分野に対し金融支援や税金の還付、その他の免税、および労働者の給料や訓練への助成などの支援策を実施するように要請した。
「各国政府は国際的および地域的な協力関係を強化し、情報共有、免許やコンプライアンス書類の相互認証、および国境管理協力などの協調的な行動をとって、パンデミックや、その輸送・物流への影響に対処しなければならない」と、ダシュティは述べた。