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アブダビが距離確保AIを展開、空港がパンデミックに適応

試行の一環として、エティハド航空を利用する選ばれた乗客に対し、アブダビ国際空港へ到着する最適な時間を知らせることで、乗客の到着をずらして密集状態を緩和する。(AFP)
試行の一環として、エティハド航空を利用する選ばれた乗客に対し、アブダビ国際空港へ到着する最適な時間を知らせることで、乗客の到着をずらして密集状態を緩和する。(AFP)
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15 Nov 2020 08:11:29 GMT9
15 Nov 2020 08:11:29 GMT9
  • 人工知能は待ち行列の短縮、ソーシャルディスタンスの支援、飛行機利用客の信頼回復のために利用される

ショーン・クローニン

ロンドン: アブダビ国際空港が待ち行列の短縮とソーシャルディスタンスの支援のため、人工知能の利用を試行している。

コンバージェントAI社と共同開発した「スマートトラベル」システムは、チェックインや入国管理から搭乗まで、空港全体での旅客の往来を最適化することを目的とする。

このシステムは、世界中の空港や航空会社が利用客の信頼を回復しようとしている中で登場した。飛行機による旅行は、すでに140万人の命を奪ったパンデミックによって深刻な打撃を受けた。

試行の一環として、エティハド航空を利用する選ばれた乗客に対し、アブダビ国際空港へ到着する最適な時間を知らせる。この新たなシステムは乗客の到着をずらすことで密集を減らし、ソーシャルディスタンスを促進して待ち行列を短縮することを目指す。

「空港での待ち行列を最小化することは、乗客の健康や福祉を守り、業務を合理化するための鍵となる」と、アブダビ空港のジョン・バートン最高情報責任者は言う。

空港はすでに空港全体の利用客の動きをスピードアップするため、生体認証からボディスキャナーまで、新たなテクノロジーの展開を徐々に進めていた。それらの技術は現在、感染リスクの最小化という別の目的で使われる場面が多くなっている。

「パンデミックは、パンデミック前からすでに進行していた変化のトレンドを加速させた」と、フォスター・アンド・パートナーズのシニアパートナー、アントワネット・ナッソプロス・エリクソンは先週行われたCAPA Liveバーチャル航空集会で語った。

「テクノロジーは健康や安全だけでなく、乗客のよりスムーズな体験にとっても不可欠なもの」

またアブダビ国際空港は、空港の安全・セキュリティシステムにAIを統合することも検討している。

「AIを搭載したシステムは、不規則な行動を検知して関連するチームに知らせ、潜在的な問題へ迅速かつ効率的に対処するように教えることができる」と、空港は声明で述べている。

中東の航空業界はパンデミックにより特に大きな打撃を受けた。国内航路よりもハブ空港が優勢で、国際的な長距離旅行により依存していたためだ。

IATAの最新の2020年9月のデータによれば、旅客輸送は1年前よりも88%以上減っており、世界のあらゆる地域の中で最も低い水準である。登場率もわずか36.5%と、他のどの地域よりも低かった。

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