
ラシッド・ハサン
リヤド: 11月18日、リヤドのG20のエネルギー大臣会合で、サウジのエネルギー大臣、アブドゥラジズ・ビン・サルマーン王子は、今年サウジアラビアが議長国を務めている間、持続可能なエネルギーソリューションが、G20の取り組みの中心となっていると述べた。
「私たちは持続可能な未来を見失っていません。私たちはこれに情熱を注いで取り組んでいます」と、同大臣は「さらに持続可能なエネルギーシステムを通じて地球を守る」と題した会議で述べた。
同エネルギー大臣は、循環炭素経済(CCE)のプラットフォームと、同経済が提唱する削減(Reduce)、再利用(Reuse)、再資源化(Recycle)、除去(Remove)という「4つのR」への王国の深い関与を強調した。同大臣はまた、温室効果ガス排出削減の必要に迫られていことも認識していた。
「循環炭素経済は、あらゆる国が集まって議論可能なコンセプトです。重要なことは、排出の制限です。私たちは環境に優しくなければならないのです」と、同大臣は述べた。
アブドゥラジズ王子は、王国が炭化水素の需要をさらに生み出しながら、環境に優しくなることも誓うと述べた。「私たちは王国で、太陽エネルギーのプログラムにも取り組んでいます」と、同王子は述べた。
同じ日のそれより前に、G20のエネルギー大臣はCCEのプラットフォームに関連する重要なテクノロジーと、イノベーションの開発・展開・普及の後押しをすることに合意し、世界中の経済と産業を促進しながら、気候変動と環境の問題に対処可能な革新的で包括的なアプローチに、国際社会が関心をもっていることも強調した。
G20の議長国を務めている間、サウジアラビアは、今日世界が直面する最も深刻な問題、気候変動に対処する戦略的計画を進めて、主要な役割を果たしてきた、と同王子は述べた。王国は「(COVID-19)のパンデミックの期間とその後の持続可能な成長を 実現 す る 枠組づくり の ために、G20加盟国と共にイノベーションとコラボレーションを通じて、ソリューションを見つけようとしている」と、同王子は述べた。
サウジの主要プロジェクトが「環境を保護しつつ開発を促進する包括的で不可欠なアプローチ」を確保するようにしていることを挙げ、サウジアラビアが「模範を示して、周囲を導いて」いる、と同王子は指摘した。
COVID-19のパンデミックの中で、石油市場が直面している問題に関して、サウジのエネルギー大臣は次のように述べた。「自分の国だけが直面しているわけではありません。私たち全員の問題なのです。G20はこうした問題を鎮静化させるために協力して取り組んでいます」
このパンデミックが石油市場に大きな影響を与えたことを、同大臣は認めた。各国の国内消費が減少したために、産油国の輸出が減っているからだ。「OPECと協力し、石油市場に安定をもたらすのは私たちの義務です」と、同大臣は述べた。「私たちは積極的かつ他の国々と肩を並べて安定確保に取り組みます」