
ロンドン:3番目の有望な新型コロナウイルスのワクチンが需要回復の希望に拍車をかけ、次期米国大統領のジョー・バイデン氏が政権移行開始の承認を得たことで、火曜日の石油価格は3月以来の最高水準に達し、1バレル47ドルに上昇した。
アストラゼネカは月曜日、同社の新型コロナウイルスワクチンは試験で70%の効果を示し、最大で90%の効果が得られ、感染拡大を抑制するための3番目のワクチンとなる可能性について言及した。これは、ファイザー/BioNTechとモデルナに続く有望な結果となった。
ブレント原油は朝の取引で45セント(1%)上昇の1バレル46.51ドルとなり、3月6日以来最高となる46.72ドルの高値を付けた。米国ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は47セント(1.1%)上昇の43.53ドルとなった。
「新型コロナウイルスとの戦いは激化しており、ますます良い結果が証明されつつある」とPVMのブローカーTamas Varga氏は語った。 「来年の石油需要の推定値は上方修正されるに違いない」
感染拡大により3月に需要が急低下を始め、価格が暴落していたが、ブレントは先のOPEC主導の産出協定の崩壊以来となる高値となった。
また、ドナルド・トランプ米大統領が月曜日、当局がジョー・バイデン政権への移行を進める許可を出したことが、石油市場と幅広い金融市場を支える形となった。
「短期的には、これは石油市場だけでなく、一般的な市場にとっても好材料だ」とSEBのBjarne Schieldrop氏は話す。
先週、米国の原油在庫が減少したという予想も下支えとなった。 今週初めの米国の供給レポートは、アメリカ石油協会によるものだ。
先の産出協定が崩壊した後、OPECと同盟国は、価格を下支えするため、高い産出量の削減を行うことに合意した。
OPECプラスとして知られるグループは、今週の技術協議に続き、11月30日から12月1日の会議において、2021年に現在の削減をロールオーバーする予定だ。
ロイター通信