
モスクワ: ロシア石油大手のルクオイルは火曜日、ロシアとイラクでの石油増産と原油価格の上昇により、第3四半期は前期の損失から504億ルーブル(6億6400万ドル)の利益に転じたと発表した。
ルクオイルは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響に加え、ルーブル安による外貨建て債務の負担増に直面している。同社の生産高は国際的な協調減産により抑えられてきた。
ルクオイルは第二四半期決算では187億ルーブルの損失を発表した。
ルクオイルは火曜日、協調減産により5月1日から日量7万バレル程度、6月半ば以降は日量5万バレル程度の減産を続けていたイラクの西クルナ2油田で、10月半ばから日量3万バレル程度の増産に踏み切ったと報告した。
ルクオイルの筆頭株主で同社社長のヴァギト・アレクペロフ氏と副社長のレノイド・フェダン氏はまた、ロシアでも増産に転じたと述べた。
そして同社の売上高について、第二四半期の9864億ルーブルから、第三四半期は1兆4600億ルーブルに上昇したと発表した。
声明の中でルクオイルは、今回の増益の主な要因について、炭化水素価格の上昇、グループの精製工場での石油精製品の増産、取引量と小売販売高の増加を指摘している。
同社はまた、9月にウズベキスタンでの天然ガス生産も再開した。
ロイター