
ドバイ:サウジ中央銀行(SAMA)は金融技術(フィンテック)などの新規分野のほか、銀行など資本市場の従来型産業においてさらなる競争や成長を期待している、とアフメド・アルコリフェイ総裁が述べた。
「Fintech Tour 2020」の開会式に登壇したSAMA総裁は、中央銀行がサンドボックス的な試験環境の整備に向けて重要な一歩を踏み出し、その結果、32のフィンテック企業が誕生したと語った。
また、フィンテック分野を推進し、金融セクター発展計画の目標を達成する活動の一環として、SAMAがいくつかの規制やシステムを導入したと付け加えた。
一方で、Capital Market Authority(CMA)のモハメッド・エル=クワイズ会長は、資本市場における金融関連のソリューションの重要性を強調した。そして、フィンテックにより、これまで資本市場を利用できなかった企業や投資家のさらなる部分を市場が活用し、またそれらの層に届けることができるようになると述べた。
「このテクノロジーは、最大限多数の人々にサービスを届けました。市場の参入者や受益者のベース拡大という観点から、フィンテックが資本市場にもたらすものに胸が高まる思いです」
会長はまた、フィンテックのソリューションは本質的に革新的なものであり、したがって環境に合った規制の枠組みが必要だとも述べた。
CMAはフィンテック企業のライセンス登録を3回実施し、引き続き企業家を動機づけて力を与えていると会長は付け加えた。その結果、多様な分野の15社がライセンスを獲得したという。
* ニュースソース:Argaam