
ラシッド・ハッサン
リヤド:米国を拠点とするパシフィック・グリーン・テクノロジーズ社(PGTK)が、アム・カショギ・トレーディング社(アムケスト・グループ)と、サウジアラビアでパシフィック・グリーンの環境技術を販売する会社を設立する共同事業契約を締結した。
1983年創業のアムケスト・グループは、王国で成功してきた歴史を持つ。その多様な事業ポートフォリオには、建設資材の生産・供給、不動産開発、コンサルティングサービスなどが含まれる。
PGTKのスコット・ポルターCEOは今回の提携についてコメントし、「王国の再生可能エネルギーを2030年までに9.5ギガワットにすることを求めるビジョン2030戦略の枠組みに従うサウジアラビアは、急速な成長を経験することになる」と述べた。
また、「パシフィック・グリーンの技術、特に太陽光発電や脱塩、電池電力貯蔵システム分野の技術は、拡大を続ける王国の需要に対し完璧なソリューションを提供する。苦労して手に入れたアムケスト・グループとの関係を活用して、ビジョン2030の目標達成に貢献できることにわくわくしている」と付け加えた。
アムケスト・グループのアム・カショギ会長は、「サウジアラビア市場における当社の経験と知識、およびパシフィック・グリーンの技術ポートフォリオの組み合わせが、素晴らしい提携関係と多くの補完的技術を提供する機会をもたらすと信じている」と述べた。
パシフィック・グリーンは、よりクリーンで持続可能なエネルギーに対する世界のニーズに対応することに注力している。今回の共同事業を通したサウジアラビアへの事業拡大は、王国が2030年までに再生可能エネルギー源からのエネルギーのシェアを30%にすることを目指していることを考えれば、驚くべきことではない。
この契約の背景には、サウジアラビアが今後10年で再生可能エネルギーに対して200億ドル以上の投資を誘致するという期待がある。S&Pグローバルの報告によれば、この予想はサウジ国営送電公社のCEOが10月に述べたものだという。