アラブニュース
リヤド:最近行われた調査によって、若いサウジアラビア人の10人のうち9人が観光・サービス業の仕事に興味を持っていることが明らかとなった。一方、石油化学の仕事に興味を持っていると答えた人は77%だった。
これは紅海開発会社(TRSDC)の委託によって行われた調査の一環められた850人以上の対面インタビューにもとづいた結果である。サウジアラビア政府関係者にとっては歓迎すべきニュースであり、同国の経済の多様化と炭化水素からの収入への依存の低減を目指すサウジビジョン2030への熱意に応えるものとなった。
「サウジアラビアは新たな多角的経済へのエキサイティングな移行を始めたばかりだ。これからの世代にはそれぞれの役割を果たすチャンスがある」とTRSDCのCEOであるJohn Pagano氏は言う。
「観光やホスピタリティでのキャリアならば、他の分野にはない、さまざまな機会を得ることができるでしょう。国際的なホテルグループの管理人から起業家まで、この業界には誰にでもチャンスがあります。TRSDCはこの新興産業の中心にあり、当社のデスティネーションが完成すれば、全国7万人の人へ直接、間接あるいは誘発による雇用機会の下支えをすることになるでしょう」と彼は続けた。
興味深いことに、サウジアラビアの若者とその両親は、観光業とホスピタリティがサウジアラビアの新たな多様化した経済において果たす役割を認識しており、それぞれ69%と59%が今後10年の間にこれらの分野がサウジアラビア経済にとってより重要になると考えていることが、この調査によって明らかになった。
また、サウジアラビア人の若い世代のうち、69%が観光業やホスピタリティ産業の拡大が国民への雇用創出につながると考えており、さらに、その役割が雇用の主役になるという楽観的な見方をしていることがわかった。
TRSDCは、公共投資基金(PIF)が100%出資する非公開株式会社である。TRSDCは今年、500件以上、総額20億ドルの契約を締結し、そのうち70%が国内の企業に供与された。
同社は2019年2月、90を超える島々からなる22の群島を開発する「紅海プロジェクト」に着手した。
TRSDCのチーフスタッフであるAhmed Ghazi Darwish氏は、サウジアラビアの若者を対象とした同社の調査を受けて、観光は雇用創出にとって石油に次ぐ重要なセクターであるとArgaamに語った。「ウムラとメッカ巡礼の季節ということで、サウジアラビアでは観光産業における雇用機会は全体の3.4%という割合になっていますが、世界では10%を占めています」とDarwish氏は言う。