

米食品医薬品局(FDA)は11日、米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンに緊急使用許可を出した。米国でのコロナワクチンの許可は初めて。
感染者・死者数ともに世界最多の米国が、コロナ禍の収束に向け大きく前進した。
トランプ米大統領は「史上最も偉大な科学的成果の一つだ」と、ワクチンの開発成功をたたえた。許可後24時間以内に出荷を開始。
まず290万回分のワクチンが供給され、16歳以上を対象に近く接種が始まる。医療従事者ら感染リスクが高い人々が優先され、一般の米国人の接種開始は「来年3月末から4月初め」(米当局)と見込まれている。
ファイザーのワクチンは今月、英国やカナダなどが承認済み。来夏に東京五輪・パラリンピックの開催を控える日本も、近く追随する見通しだ。
JIJI Press