Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • PIF が新経営陣を指名、ラニア・ナシャル氏を理事長付き顧問とする

PIF が新経営陣を指名、ラニア・ナシャル氏を理事長付き顧問とする

今回の新たな指名はPIFの野心的戦略をサポートかつ実践するために、PIF内および多くの投資先企業における経営陣の強化を図ろうとするもの。(他社提供)
今回の新たな指名はPIFの野心的戦略をサポートかつ実践するために、PIF内および多くの投資先企業における経営陣の強化を図ろうとするもの。(他社提供)
Short Url:
22 Dec 2020 08:12:55 GMT9
22 Dec 2020 08:12:55 GMT9
  • ナシャル氏は銀行グループの重役職についたサウジアラビア初の女性
  •  PIFは世界最大かつ最も影響力の大きいソブリン・ウェルス・ファンドの一つ

公的投資基金 (PIF)が12月22日(火)、拡大促進策の一環として経営陣の指名を 行った。

指名は以下の通り。

-ヤジード・ビン・アブドゥル・ラーマン・アルフミード:新・地域企業投資部長

-ラシド・シャリフ:業務執行取締役、およびNCB キャピタルとサンバキャピタルの合併組織のCEO

-ラニア・ナシャル:PIF のヤシル・アル=ルマヤン理事長付き顧問

-ファハド・アルサイフ:コーポレート・ファイナンス部長

-アリレザ・ザイミ:(前コーポレート・ファイナンス部長)ヤシル・アル=ルマヤン理事長付き特別顧問

-サード・アルクラウド:首席補佐官代理

今回の新たな指名は、PIFの野心的戦略をサポートかつ実践するためにPIF内および多くの投資先企業における経営陣の強化を図ろうとするもの。

ラニア・ナシャル氏はPIF 新メンバーとして、同基金理事長付き顧問という役職につく。彼女は銀行業務、ガバナンス、リスク管理、コンプライアンスの分野で20年以上の経験を持つ。

ナシャル氏はサンバファイナンシャルグループのCEOに任命されており、銀行グループの重役職についたサウジアラビア初の女性だ。また彼女は、サウジ証券取引所(タダウル)をはじめ、数社の重役を務めている。

アルサイフ氏は、国立債務管理センターの最高経営責任者および財務省顧問という役職からPIF へ移ってきた。彼はコーポレートバンキングとインベストメントバンキングの分野で20年以上の経験を持つ。さらに、彼はPIF の経営管理委員会のメンバーにも加わることになっている。

PIFは様々な分野で広範な経験を持つ有能な指導者チームを抱える。これらの経験の集約によって、同基金の多様化されたポートフォリオとビジネス上の利害範囲の拡大が進められることになろう。

ラニア・ナシャル氏とファハド・アルサイフ氏を迎え、PIFのヤシル・アル=ルマヤン理事長は、両氏の金融及び銀行業務における広範な経験がPIF の戦略的ポジションへ活かされ、それによって同ファンドの成長が加速させるはずだと断言する。

「今回の指名は、我々の経験に裏打ちされた指導者チームをさらに強化するものであり、PIF が今後ともサウジアラビア国民のためにその果敢な成長ぶりと重要な任務を達成し続ける上できわめて重要なことだ」と彼は語った。

PIFは世界最大かつ最も影響力の大きいソブリン・ウェルス・ファンドの一つだ。 同 基金は、サウジアラビアのビジョン2030の一環である経済変革を促進させるための主力エンジンでもある。PIFは2016年当初従業員数40名であったが、先週1,000名を超えるまでに成長を遂げている。

PIFの運用資産 (AUM) は1兆3千万サウジリアル(3,600億ドル)を超えており、過去4年間でサウジ経済に総額3,110億サウジリラ(830億ドル)が投資されている。これによってサウジアラビア全国で190万の新たな雇用が創出された。

Argaamがまとめたデータによると、サンバファイナンシャルグループの重役会は2020年12月21日付けでラニア・マハムード・ナシャル 氏のグループCEO 職退任を承認し、正式退任は2021年1月31日付けとなる。

データ提供:Argaam

特に人気
オススメ

return to top

<