
日本株は水曜日、コロナウイルスとの長期的な戦いから医療部門が引き続き恩恵を受けると投資家が予想したことから上昇し、ハイテク関連銘柄はApple社が電気自動車への参入を検討しているとの兆候から上昇した。
日経平均株価は0.33%上昇して26,524円79銭となり、より幅広い指数のTOPIXは0.23%上昇して1,765.21となった。
英国での感染力の強いCOVID-19株の蔓延がウイルスとの戦いを長期化させるとの予想を生む中、みずほ証券が第一三共株式会社の目標株価を引き上げたことを受けて、医薬品関連銘柄は収益改善への期待から0.9%上昇した。
医療部門は、医療需要の増加によりパンデミックの恩恵を受けているが、ウイルスの蔓延による世界経済への影響が拡大していることから、投資家は慎重な姿勢を維持している。
日本国内の証券会社のディーラーは、「投資家は、来年の成長を見越して、成長を牽引すると期待している銘柄が値下がりした時に買っている」と語った。
電子部品メーカーと情報通信銘柄は、Apple社が電気自動車の生産に向けた動きを進めていることを示す兆候でナスダックが最高値を更新したことを受けて、それぞれ0.8%と0.03%上昇した。
TOPIXコア30の中で最も上昇した銘柄は、第一三共とキーエンスで、それぞれ2.9%と1.9%の上昇だった。
一方、金融セクターは下落し、慎重な姿勢が続いている。
TOPIXコア30の中で指数を下回った銘柄では、ソフトバンクグループが2.56%安、本田技研工業が2.33%安となった。
日本の自動車メーカーは、政府が2030年代半ばまでにガソリン車の新規販売を禁止する目標を設定するとの国内メディアの報道を受けて打撃を受けた。
日経平均株価で上昇した銘柄は80銘柄、下落した銘柄は141銘柄だった。
東京証券取引所の本則市場で取引された株式の出来高は、過去30日間の平均13.3億株に対し、8.9億株だった。
ロイター通信