
パリ:ブルームバーグニュースがまとめたデータによると、バーチャル通貨をリードするビットコインは、土曜日に初めて相場が3万ドルを超えた。
初の分散型仮想通貨は、12月16日に2万ドルを突破した後、グリニッジ標準時13時13分$30,823ドル30セントを超えた。
Cointelegraph Marketsのデータでは、金曜日の取引中にCoin360とTradingViewが3万ドルを握るBTC/USD相場を示した。
一晩で新たな史上最高値$29700ドルをヒットした後、通貨ペアは、最終ブレイクアウトが起きる前にこの水準を何度も再テストしつつ、弱る兆候を示すことは無かった。
$30,000ドル真下の領域は、ビットコインがほんの数週間前に2万ドルを突破したときの状況設定に類似した、数日間を通じた強い売り圧力の源泉であることを証明した。
“HODL Bitcoinへの長期的参入を考える場合、少額でのエントリーはやるべきではない。1年間で10万ドル、20万ドル、30万ドルである場合、数千ドルの不完全エントリーの儲けにはならない。”
ブルームバーグにて引用している統計学者 Willy Woo氏は述べている。
主要なアルトコインの中で、ビットコインの最新動向にもかかわらず、Ether (ETH)が$740ドル未満で据置きのままで、当日のパフォーマンスはまちまちであった。
ビットコインは、ブロックチェーン“マイニング”が創り出したデジタル通貨で、複雑な方程式を解くユーザーがこの通貨から報酬を獲得する。
Deadline.comにて発表したレポートによればチューリップバブルになぞらえる人もいれば 投機的投資とみなす人もいるが、これは、特に直近6か月間において、多くの世界レベルの投資家と金融機関を惹きつけてきた。
ビットコインブームは、他社を盛り上げる潮流である。イーサリアムのEther及びLitecoinのようなアルトコインもまた記録的水準またはそれに近い水準で、市場全体を押上げている。
仮想通貨市場が強健であるということは、新しいエンターテインメントのスタートアップ企業にとって良いことを意味している;仮想通貨が上昇して余剰現金に意気揚々な投資家は破壊的な新しい企業を支持する可能性があるのだ。
ビットコインからすぐ利益を得る可能性は、主流の支払手段になり得るという期待と併せて、通常は株式に固執するトレーダーに加えて、米国の大型投資家からの需要を惹きつけた。
ビットコインの利益は、コロナウィルス感染症(COVID-19)パンデミックからの損害と戦う刺激策のさなか、リスクオン資産への需要により加速された。
政府と中央銀行が刺激策モード全開だったため、投資家もまたインフレに対する抵抗感をビットコインに求めた。 仮想通貨ウォレットタッギングのようなツールで地域ごとにデータを集めている Chainalysisによると、東アジア、北米、西欧は 最大のビットコイン・ハブで、最初の2箇所だけで送金全体の約半分を占めています。
しかしながら、産業界の専門家は、これを市場における根本的なシフトと称するには、とりわけパンデミックに端を発する金融危機という前例に無い年においては時期尚早であると警鐘を鳴らす。
“北米地域から制度的な利益が急激に流入していることがビットコイン取引への移行を牽引しており、これは異なる取引所とプラットフォーム間の資産配分をリバランスしている” セイシェルに拠点を置き、親会社が中国に根差しておりアジア各国で操業しているHuobi Global MarketsのCiara Sun氏は述べた。
ロイターの取材に応じた者は、コンプライアンスに留意する米国の投資家は、その多くが過去においては市場の不透明な性質ゆえにとどまっていたが、アメリカの仮想通貨産業の監督強化に魅力を感じていると述べた。
米国の取引所は 一般的に東アジアの取引よりも厳格に規制されており、今年は米国の規制当局と法執行機関によるビットコインの監督方法を明確にする動きがある。
例えば、主要な銀行金融規制当局は7月、国立銀行が仮想通貨カストディサービスを提供する可能性があると述べた。 司法部も10月に、デジタル通貨の執行フレームワークに付き概説した。
“規制が全くない市場または明確な規制がほとんどない市場と規制のある市場との区別がますます判るようになってきている” 米国の主要取引所KrakenのCurtis Ting氏は述べた。
AFP