国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に臨む古川聡さん(59)ら4人を乗せた米宇宙船クルードラゴン7号機が26日午後4時27分(日本時間)、フロリダ州・ケネディ宇宙センターからファルコン9ロケットで打ち上げられた。
クルードラゴンは約12分後にロケットから分離され、ISSに向かう軌道に投入。27日午後9時50分(同)ごろにISSにドッキングする予定。
古川さんの飛行は2011年のISS長期滞在以来、12年ぶり2回目。約半年間の滞在中、日本実験棟「きぼう」などでさまざまな実験を実施。日本独自の水再生システムの実証やISS内の微小重力環境を活用した立体臓器培養技術の実験、超小型衛星の放出などが予定されている。
古川さんを巡っては昨年11月、責任者を務めた宇宙医学研究で実験データの捏造(ねつぞう)や書き換えなど多数の不適切事案が発覚し、今年1月に戒告処分を受けた。JAXAは5月、不正が起きた研究の被験者や共同研究者らへの説明責任を果たしたとして、古川さんを飛行させることを正式決定した。
クルードラゴンとファルコン9は、米宇宙企業スペースXが開発。古川さんのほか、米国、ロシア、デンマークの飛行士が搭乗する。
時事通信