
フランク・ケーン
ドバイ:サウジアラビアは世界の原油市場への「善意のしるし」として、翌2ヵ月にかけて石油産出量を大幅に削減する、とエネルギー大臣のアブドルアジーズ・ビン・サルマン皇子は火曜日に述べた。
同大臣はOPECプラス加盟国の会議で、同王国が2月と3月に追加的に日量100万バレルを、その合意された供給削減に加えて、自主減産する、と伝えた。
「私たちは市場を支え、産業を支えます」と彼は述べた。「私たちは産業を守る存在です。今日、私たちが行っていることは、妥協ではなく、些末なことでもなく、微調整でもありません。それはG20やその他のフォーラムから得ている、信頼の継続です」
この減産は、脆弱な市場に直面した「状況を緩和させる予防措置」である、と大臣は述べた。
サウジの追加的な減産は、OPECプラスの推移を見ていたアナリストたちを驚かせたが、これにより産出国は、翌月50万バレル増産を希望するロシアとカザフスタン主導の陣営と、1月の産出水準の継続を希望する残りの強力な23ヵ国の加盟国との集中協議の2日後、石油供給に関して合意に達することができた。
OPECプラス問題担当のロシア副首相、アレクサンドル・ノヴァク氏は、予期せぬサウジの減産は、「サウジアラビアから石油産業への素晴らしい新年のプレゼント」であると述べた。
ロシアとカザフスタンは、両国の季節的需要のため翌月までに合計75,000バレルの増産を認められる。
アブドルアジーズ皇子は、バレルの追加的減産への決定は、「単独の決定であり、自国によるアイデアである。私たちが実行している指導者としてのアイデアである」と述べた。
世界的指標のブレント原油は、サウジによる予期せぬ減産に乗じて、2月以来最高水準の約6%高の53.63ドルの清算値を付けた。