
コロナウィルス感染症からの悪影響を乗り切るべく企業が現金を引き続き積み上げているため、12月の邦銀貸出は引き続き増加し新記録を打ち立てた、とデータは火曜日に示した。
「信金」又は信用組合を含む日本の金融機関の主要4業態が保有する貸出残高は、12月に1年前より6.2%増加して記録的な577兆6千億円($5.5兆ドル)となった、と日本銀行のデータは示した。
当面の間自社口座にて借入れた資金を貯め込んだ企業もあるため、銀行の預金合計もまた9.3% 急増して記録的な802兆9千億円となった、とデータは示した。
“企業の中には設備投資を保留し固定費を削減 していた、” これもまた預金増加の背景でもある、日銀幹部はブリーフィングにて述べた。
貸出融資のほか、商業銀行は巨額の預金からの資金を利用して短期有価証券と政府債の購入を増やした、と幹部は述べた。
日本銀行(BOJ)は昨年、COVID-19からの経済的打撃を緩和するため、資金が逼迫している企業に対する金融機関経由のチャネリング・ファンドを狙った新たな貸出ファシリティの創設を含めて、2度にわたり金融政策緩和した。
資金に余裕のない企業による貸出はピークに達した一方で、ウィルス拡散を予防するため新たな緊急事態制限を課すという政府の意思決定は、世界第3の経済大国の見通しを曇らせている。
($1 = 104.1800 円)
Reuters