
全日本空輸(ANA)は26日、2021年度の事業計画を発表した。国際線の運航規模を20年度当初計画に比べ半減させる。現在は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う出入国規制で大幅な減便を余儀なくされており、夏ダイヤ(3月下旬~10月末)でも計19路線を運休・減便する。
21年度の国際線の旅客需要がコロナ前に比べ4割になるとの想定に基づき策定した。便数は実需に応じて柔軟に増減させる。
夏ダイヤでは、成田―ニューヨーク、関西―香港など計19路線を運休・減便する。このうち、20年度当初に計画していた羽田―ミラノ、イスタンブール、モスクワ、ストックホルムの新設は、引き続き先送りする。こうした運休・減便などにより、提供座席数と距離で算出した21年度の運航規模は半減となる。
機材の小型化を進め、長距離路線を中心に環境負荷の小さい航空機を投入することで、運航コストを抑制し、収益の改善を目指す。
JIJI Press