
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:コロナウイルスのパンデミックの経済的影響に対処する政府の取り組みを強調した内閣の報告書によると、エジプトの2020年の物価上昇率5%は、15年間で最低となった。
政府による食料品の価格抑制によって、物価上昇率は5%にまで低下することにつながり、主要な世界的機関の予測を裏切ることになったと、報告書は述べている。
エコノミスト誌は2020年の物価上昇率を5.6%と予想した一方、フィッチ・レーティングスとブルームバーグは5.9%の数値を出していた。
報告書によると、エジプトの食料品価格抑制の成功は、経済改革プログラムの開始と為替レートの自由化により、2017年に物価上昇率が急上昇したことを受けてのことだ。
内閣の報告書によると、エジプトは物価上昇率の年間下げ幅が、2019年の9.2%から4.2%の減となり、新興国の中で最大を記録したと述べている。