• GMGの副会長兼CEOのモハマド・Ａ・ベイカー氏は、アラブニュースに対しサウジアラビアは同社にとって非常に重要であると語った。

ディーマ・アル・クーデイル

ジッダ：ドバイを拠点とする家族経営の持株会社であるGulf Marketing Group (GMG)は、同国の成長する顧客基盤を強化するため、リヤドに2万3千平方メートルの倉庫施設を新たに開設し、サウジアラビアへの投資を拡大している。

新設される倉庫は、GMGのスポーツ部門により使用される。GMGスポーツ部門は、サウジアラビア消費者のスポーツウェアに対する需要増加に対応しており、サウジアラビア国内で、Sun & Sand Sportsというブランドで知られている。

GMGの副会長兼CEOであるモハマド・A・ベイカー氏は、アラブニュースに対し、サウジアラビアは同社にとって非常に重要であると語り、10年以上にわたってサウジアラビア国内で事業を展開してきたことを強調した。

「当社はドバイで創業した企業です。サウジアラビアで事業を展開して10年以上になります。同国は当社にとって重要な市場であり、湾岸協力理事会加盟国の国内企業として、スポーツの面でサウジアラビアに貢献すべきことが多くあると考えています。」

「サウジアラビアにはスポーツ振興の面で実施してきた素晴らしい取り組みがあります…。最近ではこの地域では初めてとなるダカール・イニシアチブが挙げられますが、サウジアラビア国内では多くの取り組みが行われています」とベイカー氏は語った。

また、ベイカー氏は、同社のマーケティング戦略は非常にシンプルであると説明した。それは、消費者にサービスを提供し、スポーツを日常の一部にするということだ。

ベイカー氏は「政府が求めているものと同社の専門知識を取り入れ、消費者にサービスを提供し、消費者にスポーツを毎日の習慣にしてもらうための方法を見つけます」と語った。

「スポーツはめったにしないことや、月に一度にやることではなく、毎日の習慣にすべきだ、というのが私のマーケティング戦略です。」

GMGはSun & Sand Sportsを通じて、サウジアラビア国内で非常に強いブランドを築いてきた。GMGは他社をライバル視するのではなく、自社のミッションを重視している。それは、スポーツを普及させることである。

「当社は実際にライバル他社に注目していません。どのように消費者にサービスを提供できるかに注目しているのです。消費者が何を求めているにせよ、当社はそれを提供する立場であるべきだと考えています。小売と物理的なレンガとモルタルの店舗の中では特にそうです」とベイカー氏は述べた。

「もはや当社は靴や衣服を店頭に陳列して、消費者に販売するだけの小売店ではありません。ただ商品を店頭に陳列し消費者に販売することは、当社が行っていることではありません。我々は、消費者に経験を提供したいと思っています。サウジアラビアでこのような取り組みを行ったのは当社が最初だったと思います。」

ベイカー氏は、昨年の新型コロナウイルス（COVID-19）の世界的大流行が当社に与えた影響について指摘し、ウイルスの感染拡大を食い止めるためのサウジアラビアの迅速な取り組みを称賛した。

「人類がこのようなパンデミックを経験しなければならなかったことについては、非常に不幸でした。しかし、サウジアラビア政府が新型コロナウイルス対策のために実施してきた取り組みは、目を見張るものがありました。また、総合スポーツ庁がスポーツに焦点を当てて行った数多くの取り組みのおかげで、私達は非常に健全な状態にあると思います」と語った。

「未来は非常に明るく、コロナ禍が明けた時には、これまで以上に強くなると確信しています。（サウジアラビアの）指導者のための2030年計画によって、サウジアラビアは世界最大経済国の一つになるだろう考えています。」