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サウジラグビー連盟会長、ラグビーは「皆のための包摂的なスポーツ」

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31 Aug 2023 08:08:51 GMT9
31 Aug 2023 08:08:51 GMT9

フッサム・アル・メイマン

リヤド:ラグビーのU16サウジアラビア代表チームのライブトレーニング中、サウジアラビアラグビー連盟のアリ・アル・ダジャニ会長は、サウジにおけるラグビーの人気上昇について述べた。

「ラグビーがサウジでトップレベルの人気のスポーツになるのを、正直楽しみにしている」と、アル・ダジャニ会長はザ・メイマン・ショーで語った。ラグビーはチームスポーツとして世界中で、特に女性の間で人気が高まっていると、会長は付け加えた。

2019年に設立されたサウジアラビアラグビー連盟の計画は、こうした潮流と合致するものだ。連盟は女性へのターゲッティングおよび次世代の若い選手に注力し、セブンズラグビー(ラグビーの変種で、オリンピック正式種目となっている7人制ラグビー)の普及やトップレベルにおける男子のプレゼンス維持に取り組んでいる。

連盟は選手に一貫性のある環境の提供、確固とした組織体制の提示、そして世界基準の競争ステージへのレベルアップを目指していると、ダジャニ会長は語った。

「地域の多くの国がサウジをあらゆる領域におけるリーダーと見なし、基準を設定していると思う。世界的に見ればさらに大きな規模だ。世界中が現在サウジに注目しており、連盟としてはサウジの最高の部分を世界に見てもらえるようにしたいと思っている」と、会長は付け加えた。

アル・ダジャニ会長はラグビーについて「王国におけるダークホース」と称しているが、氏のラグビーに対する楽観的姿勢は、スポーツをめぐるサウジの状況の変化から来るものだ。「スポーツは非常によい方向に向かっている」とダジャニ会長は述べ、「サウジ人はスポーツの独特な才能があると思う」と付け加えた。

短い歴史の中でわずか5回の大会出場を果たしてきたラグビーのサウジ代表チームは来たるエキサイティングなシーズンに向けて準備を進めていると、アル・ダジャニ会長は述べた。サウジチームは今後のアル・アフサおよびタイフでの地域大会、そしてサウジ・ゲームに向けて態勢を整えている。またサウジチームは12月初旬のドバイセブンズで2度目となる出場を果たし、来年2月にはアラブセブンズ大会に参加する。

会長は熱心なスポーツ愛好家で、子どもの頃から様々なスポーツを行ってきた。この生い立ちは氏のラグビーにおけるパフォーマンスにポジティブな影響をもたらしている。「私のタックル技術、瞬発力、持久力、スピードは、頭一つならぬ、頭三つ抜けていた。それが私にとってとても役立ったし、速すぎたときもあった。自分で思っていたよりも速かった」と、会長は述べた。

また会長は、この経験が氏の戦略、チームワーク、リーダーシップ能力を伸ばすことにも役立ったと付け加えた。

ラグビー関連の仕事の他には、勉強や新しいことの探究を楽しんでいるとアル・ダジャニ会長は言う。人間の動きを研究する学問であるキネシオロジー(運動学)の学位を持ち、最近ではデータアナリティクスおよびスポーツマネジメントの学位を取得したアル・ダジャニ会長は、習得した知識を活用して連盟の発展および健康へのスポーツの利点の啓発に役立てている。進化を遂げるサウジのスポーツの状況を鑑み、アル・ダジャニ会長は「すべての人にぜひチャレンジしてほしいと願っている。現在90以上の連盟があり、どこも若い選手を見つけようと努力している。見つかりやすくなるよう、頑張ってほしい」と述べた。

またアル・ダジャニ会長は、「スポーツがうまくなりたい人は、世界一才能がある人と同じくらい才能があっても、自律心、そして一生懸命さや忍耐力がなければ、成功するのは難しいだろう」と、自律心の重要性を強調した。

この視点は、連盟におけるアル・ダジャニ会長の役割をも形成するものだ。「私が今日下すかもしれない決定事項が、明日の青少年に非常に大きな影響をもたらす」と、会長は語る。

これが、会長が好きな映画のひとつとして「スパイダーマン」を挙げる理由かもしれない。大きな権力には大きな責任が伴うことを、会長はこの映画から学んだという。

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