
フランク・カネ
国際会議「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ(FII)」が水曜、リヤドで開催された。パンデミック時代における経済的、社会的課題への「根本的な再考」、そしてサウジアラビアの変革戦略によって提示された投資機会への参加が呼びかけられた。
公的投資基金(Public Investment Fund)のヤシル・アルルマヤン取締役は、パンデミックが「新しい思考のかつてない機会をもたらし」、それに関わった世界中の事実上の聴衆へ「以前の体制へ戻らない」よう促した、と述べた。
彼はまた、王国の「投資メニュー」を試すことができるよう投資家や銀行家、事業家を招待した。「サウジアラビアでは、非常に大きな様々な投資を行うことができます。金融セクターだけでなく、実体経済への投資が可能だからです。」と彼は語っている。
この会議は、パンデミックによる渡航規制のために昨年秋から延期になっていたものだ。だが北京、ムンバイ、パリ、ニューヨークのオンライン拠点に支援を受け、サウジの首都にある会場で「ハイブリッド」型のフォーラムとして開催に至った。主催者は、直接またはオンラインでおよそ9,500人が参加した、と述べた。
アルルマヤン氏は、2日間の集まりのテーマを引用してこう述べた。「これは通常のイベントではありませんが、人類のための新しい章を開く機会です。ネオルネッサンスがやってくるのです。」
PIF取締役とその他の投資専門家らは、ビジョン2030戦略の第2段階における王国内の潜在的投資範囲について、熱心に語った。だが、世界経済が不安定なままであることに警鐘を鳴らしもした。
2021年の景気回復にとっての潜在的リスクとは、「資金を待機させている人々と労働者階級」との間の分裂である、とアルルマヤン氏は述べた。
この警告は、有力投資家の一人であるブリッジウォーターアソシエイツの設立者、レイ・ダリオ氏によって開会式で次のように繰り返された。「株価が昨年ほど高騰するとは考えていません。」
サウジのハーリド・アル・ファーリハ投資大臣はいくらか楽観的だった。彼は、ウイルスによる経済不況にも関わらず、王国における海外投資が2020年に増大したことを指摘した。
彼は、サウジ政府が行ってきたように、より多くの事業立ち上げリスクを引き受けるよう他国政府へ呼びかけた。「400の異なる投資規制を調べ、その半数を改革してきました」と彼は述べた。
事実上全てのスピーカーによって強化された初日の主なテーマは、とりわけ重要なエネルギーセクターにおける、より持続可能な投資への移行だ。
サウジのエネルギー大臣を務めるアブドゥラジズ・ビン・サルマーン王子は、気候変動への取り組みに関し、王国は次の数十年で他の多数の国々の先を行くようになるだろう、と予測した。
「我が国は2030年までに、他の多数のヨーロッパの国々より多くの取り組みを行なっているでしょう。そして合理的で責任ある国際市民として、評価されるようになるでしょう。」と彼は語った。
またウイルスと闘うための努力と、世界の石油市場にバランスを取り戻すための昨年の取り組みについて、王国を称賛した。
「状況が厳しくなった時、成功するのは強者なのです」と彼は述べた。