
フランク・ケイン
ドバイ: リヤドは人口を今の二倍以上にし、世界で最も豊かな都市10市のうちの1つになることを目標とする。それは皇太子ムハンマド・ビン・サルマーンがサウジの首都で開かれた未来投資イニシアチブ(FII)の集会で明らかにした野心的な計画の下で達成される。
「リヤドの特徴のすべてが雇用創出、経済成長、投資、その他多くの機会のための土台となります」と皇太子はリヤドの未来に関するパネルセッションでイタリアの前首相マッテオ・レンツィに語った。
「それゆえ我々は世界で最も大きい経済都市10市のうちの1つにすることを目指しているのです。今日、リヤドは40番目、つまり世界で最も大きい経済都市のうち40番目に位置しています。また我々はこの都市の住民を2030年に現在の750万人から1千5百万から2千万人ほどに増やすことも目指しています」と彼は続けた。
都市はグローバルな経済活動のうちの85パーセントを担っている、と彼は述べた。「本当の成長は都市に始まる、それは産業、技術革新、教育、サービス、その他の部門の観点からもそうなのです。世界経済は国家に基づいているのではなく、都市に基づいているということを私は疑いません」
リヤドはサウジアラビアの非石油経済のうち約50パーセントを担っており、他の中心市街地よりも費用の有利さを誇っている。リヤドで雇用を作り出す費用はサウジ王国の他の都市より30パーセント安い、と皇太子は述べる。
「また、インフラと不動産を発展させる費用は他の都市よりも29パーセント安いのです。一方でリヤドのインフラは、サルマーン王殿下によってなされた55年以上の期間に渡る健全な経営とプランニングのおかげで、すでにたいへん良く整備されています」と彼は付け加えた。
皇太子はまたより環境にやさしく、持続可能な都市を作る長期計画をも発表した。「そのためには気温と砂塵の程度を押さえるために都市に数百万という木を植えることを必要とします」と彼は説明する。「リヤドという都市とその地域の環境を改善する計画もあり、またサウジアラビア王国の他の環境プロジェクトを支援していきます。これらのプロジェクトは後々発表されることになっています」
リヤド市王立委員会の会長であるファハド・アル・ラシードはアラブニュースにこう語った。「もしあなたがこれらの施設を建てるというのであれば、それらは実現するのです」
投資大臣であるハーリド・アル=ファーリハは、ビジネスにやさしい改革の多くが今年の半ばまでには実現するするだろう、と述べた。
FIIのイベントをソーシャルメディアで視聴した数百万以上の人々と、1万人以上の登録を済ませた参加者は、24の多国籍企業がリヤドに地域本社を作ることに合意したと聞くことになった。その企業の中にはペプシコ、シュルンベルジェ、ベクテル、ボストン・サイエンティフィックのようなビッグネームが含まれており、ファーストフードチェーンのティムホートンズも入っている。
皇太子はまた、ちょうど一年以上前に行った歴史的な新規公募後、世界最大の石油会社であるサウジアラムコが二回目の新株発行を行う可能性があると明かした。
「このことによってキャッシュ・フローが引き起こされ、それらが(将来)パブリック・インベストメント・ファンドに流れ、そこからサウジ市民の利益のために国内と国外に再投資されるのです」と“彼は述べた。