
ビデオ・オン・デマンドサービスのApple TV+は、ウォール街の寵児となったのち、倒産の危機に陥ったオフィスシェア事業の大手、WeWorkの物語を描いたドラマシリーズを制作する。ジャレッド・レトが波乱に富んだ前CEO、アダム・ニューマン氏を演じる。
『WeCrashed: The Rise and Fall of WeWork』は「世界で最も高額なスタートアップの一つWeWorkの貪欲さに満ちた隆盛と必然的な転落、また、その混沌とした愛ですべてを成し遂げたナルシストたちを描く」とApple TV+が発表した。
WeWorkは2010年、フレキシビリティと使い勝手の良さを両立させたシェアオフィスのモデルを基盤に設立され、そのダイナミックで革新的なイメージから、瞬く間に投資家を獲得、2019年1月には評価額が470億ドルに達した。
同グループはニューヨーク証券取引所への上場に向け華々しく準備を進めていたが、数週間のうちに壊滅的な業績悪化に見舞われ、上場を断念せざるを得なくなった。その時指揮を執っていたのが、同社の最高責任者であり共同創業者のニューマン氏であった。彼は、マーケティングとセールスの天才であると同時に、大胆で予測不可能なところのある人物だ。
WeWorkの倒産を阻止するため、主要株主である日本企業のSoftbankは、数十億ドルを投入し、アダム・ニューマン氏を退任に追い込まなければならなかった。
個性豊かな役柄を多く演じてきた、オスカー俳優ジャレッド・レトがニューマン役を、同じくオスカー俳優のアン・ハサウェイがニューマン氏の妻であり、WeWorkの共同創業者であるレベッカを演じる。レベッカも夫に負けず劣らず不安定な性格の持ち主だ。彼女もまた、2019年にグループからの退任を余儀なくされている。
AFP