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リヤドのホテルにウイルス感染からの回復の兆し

COVID-19が流行するなか、サウジアラビア国内の観光セクターの回復力が明らかとなった。(File/Shutterstock)
COVID-19が流行するなか、サウジアラビア国内の観光セクターの回復力が明らかとなった。(File/Shutterstock)
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13 Feb 2021 08:02:26 GMT9
13 Feb 2021 08:02:26 GMT9
  • 1月はCOVID-19のパンデミックが始まって以来、ホテル事業者にとって最も好調な月となった

アラブニュース

リヤド:リヤドのホテルは、昨年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行開始以来、最も好調な月となったが、稼働率と収益レベルは2019年に比べて依然として低下している。

業界データプロバイダーのSTRによると、サウジアラビアの首都のホテルの全体の稼働率は先月平均56.2%で、昨年の同時期に比べて23.8%低下した。1日の平均料金(ADR)はSR582.92(155.45ドル)で、前年同期比9.9%の下落となった。

一部屋当たりの平均収益(RevPAR)は前年同期比31.3%減のSR327.56となったが、STRはパンデミックの影響が出始めた2月以来の高水準であったという。

「毎日のデータを見ると、1月1日は、リヤドのホテルが前年同月比で稼働率とRevPARが増加した唯一の日となった」と報告書は述べた。また平均稼働率は12.2%増の68.6%、ADRは2.3%増のSR616.13、RevPARは14.7%増のSR422.71だったと付け加えられている。

「1月の初めにはやや制限が緩和され、ビジネス関連の旅行も少し増えました。しかし、ロックダウンが始まった昨年から続く一般的な傾向として、サウジアラビア人は旅行を減らし、国内での支出を増やしており、これが国内サービス部門を支える要因となっています」とアブダビ商業銀行のチーフエコノミスト、モニカ・マリク氏はロイター通信に語った。

COVID-19が流行するなか、サウジアラビア国内の観光セクターの回復力が明らかとなった。国連世界観光機関(UNWTO)は2020年を「観光史上最悪の年」と表現し、1月から10月までの外国人観光客数は前年比72%減となったが、サウジアラビア国内市場はその傾向に逆らった。

4月のロイターとのインタビューで、サウジアラビアのアーメド・アル=カテブ観光大臣は、2020年にはサウジアラビアの観光業は最大45%縮小する可能性があると述べた。しかし、9 月に彼はブルームバーグに、国内旅行の突然の急増(当局者が予測していたよりも 50 パーセント以上となった)が事業および雇用を救い、また経済を後押ししたと語った。

先月、旅行デジタルマーケティングプラットフォームSojernのデータによると、サウジアラビアのオンライン旅行者の35.8%が、最大1泊までの短期の国内旅行を予約したいと考えており、25.35%が最大3日までの旅行を希望していることがわかった。

調査は、オンラインで検索しているサウジアラビア人の41.45%が、出発のわずか2日から7日前に予約をしており、16.9%がわずか1日前に予約していることを明らかにした。

一方、毎年開催されるドバイのアラビアン・トラベルマーケット(ATM)展示会の主催者であるリード旅行展示会の要請を受けてYouGov が行った休日に関する全体に対する意識調査は、中東の裕福な旅行者の52 パーセントが、2021 年に国内旅行またはステイケーションを計画していたと述べたことがわかった。

観光業は、炭化水素からの脱却を目指すサウジアラビアの改革計画「ビジョン2030」の中核的な柱の一つである。12 月の2021 年の予算フォーラムにおいて、アル=カテブ大臣はサウジアラビア王国が2023 年までに2500億サウジ・リヤル、また2030年までに5000億サウジ・リヤル以上に相当する新たな投資を観光事業に集めることを目指していると語った。

「私達は観光客の流出を抑えることに成功しました。2019 年に私達はサウジアラビアで11のフェスティバルを開催し、海外への旅行を30%まで減らしました。これを続けると、間違いなく流出は減ります。 サウジアラビア人は自国にとどまり、国内旅行を楽しむでしょう」と同大臣は12月にアラブニュースに語った。

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