アラブニュース
ロンドン:サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は2月24日、30億ドル(110億リアル)を投資し、王国南西部のアスィール州にスーダ開発会社(SDC)を創設した。
観光インフラと集客施設への数十億ドルの投資は、世界に誇る山岳観光地の創出を目的としており、SDCは年間200万人以上がそこを訪れるようになると見込んでいる、とサウジ通信社(SPA)は報じた。
同社は2030年までに、8,000人の常勤的雇用の創出を目指していて、民間部門と協力し、2030年までに、ホテル客室2,700室、住宅1,300戸、優れた商業エンターテインメント集客施設30カ所を配置し、王国の観光インフラを強化する予定だ。
この新会社はパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が全額出資しており、この地域の自然遺産を称える素晴らしい文化的体験と共に、豪華な山岳観光地の開発を主導する予定だ。
同社はインフラ・観光プロジェクトに資金を投入し、アル・スーダとリハル・アルマー地域の1部で、観光客の体験を充実させることを目指している。
SDCはアル・スーダとリハル・アルマーを、住民と観光客が1年中訪問できるような観光地域に発展させ、2030年までに、累計で王国のGDP増加に推定80億ドル分の寄与をすることを目指している。
「アスィール地域への私たちの投資は、この場所の特性に私たちが自信を持っている証です。この場所には独自性、遺産、体験が豊富にあり、それが混然一体となっているのです」と、PIFのヤセル・ルマイヤン総裁が語った。
「丁寧で思いやりのある開発を通じて、SDCは幅広い投資家や観光客の興味をかき立てている多様で増える一方のサウジアラビアの観光体験の中に、さらにもう1つの注目に値する観光地域を加えることになるでしょう」と、同総裁は付け加えた。
この新たな観光地は、サウジアラビアの野心的な観光目標に加えられ、紅海沿岸や首都リヤド周辺で整備されているその他の観光地域を補完している。