アラブニュース

• 紅海プロジェクトの中の主要な島のプロジェクトは、イギリスの企業、フォスター・アンド・パートナーズによって設計されている
• 開発は「革新的な建築と持続可能なデザインの新たな基準を打ち立てる」ことになる

リヤド：サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が2月10日、豪華な紅海リゾートプロジェクトを開始した。

この「サンゴ礁の花（コーラルブルーム）」の開発は、世界的に有名なイギリスの建築設計事務所、フォスター・アンド・パートナーズが設計を担当した。

これは王国西海岸沖の紅海プロジェクトの主要な島、シュライラ島に建設されることになっている。

元々イルカのような形をしているこの島には、世界で4番目に大きな堡礁（バリアリーフ）、手つかずの珊瑚、数多くの絶滅危惧種が存在する。

この島の開発構想のコンセプトは、島の元の状態の自然環境と調和するように設計することだ。

「観光客が初めてこの紅海プロジェクトに到着したときに、目にしたもので、自然に対する畏敬の念を抱き、心から夢中になれる裸足の豪華体験を楽しんでくれることを期待しています」、と紅海開発会社（TRSDC）のジョン・パガーノCEOは語った。「コーラルブルームは、サウジアラビアだけで見られる信じられないほど素晴らしい動植物から着想を得て、この構想を実現する見込みなのです」

パガーノCEOは、次のように付け加えた。「シュライラ島の開発は紅海プロジェクトの玄関口と言えるプロジェクトとなるので、私たちの旅行目的地としてばかりか、世界的な旅行目的地としても、革新的な建築と持続可能なデザインの新たな基準を打ち立てることが大切です。これは単に環境を保護することを越えて、環境を再生するアプローチを適用することで実現するのです」

このプロジェクトには、世界で最も有名で、最大規模のホテルブランドが運営する同島の11のホテルが入っている、とサウジ通信社（SPA）は報じていた。

このホテルの設計には、COVID-19のパンデミックの結果として、この12カ月間で変化している世界と旅行者の需要も反映されていた。

「私たちのシュライラ島構想は、元の姿を残しているこの島から着想を得ており、ホテルがまるで流木のように浜辺に打ち上げられて、砂丘の中に建っているような印象を与えるように設計されています」と、フォスター・アンド・パートナーズのスタジオ責任者、ジェラルド・イヴンデン氏は語った。

「私たちが利用する環境に配慮した建築資材によって、元の姿を残している環境を守ることができ、私たちが付加するものは、既にそこにあるものをさらに良くするために役立つので、コーラルブルームという名前なのです」

生態系の多様性を考慮することは、この設計の中心的なテーマとなり、この島のマングローブとその他の生息環境の破壊は避けられることになるだろう、と開発担当の同建築事務所は語った。

この島の元の姿のままで、さらに良くするための修景を通じて、新たな動植物の生息地も生み出されるだろう。

この設計には、新たな礁湖と共に新たな浜辺も含まれている。こうした環境の向上は、地面の高さを上昇させることに役立つので、世界的な脅威となっている海面上昇への防波堤の役割も果たすことになる。