
リヤド:サウジアラビアは電気自動車(EV)導入推進において中東をリードしているが、日産幹部によると、マイカー利用者にとってはバッテリーの価格が依然として懸念材料となっているという。
日産自動車でマーケティング&セールス担当専務執行役員を務めるギョーム・カルティエ氏は、EVの導入スピードは、バッテリー価格が普通の車のバッテリー価格と同程度になるかどうかにかかっている、と述べた。
「Asharq Business」の取材に応え、カルティエ氏は、EVへの移行を成功させるためには、EV充電用の包括的なインフラが必要だと語った。
カルティエ氏は、EVに切り替えたいという意向はあり、中東ではEV技術の採用を先駆的に進めるというメンタリティから、EVを実際にもたらしたいという本音へと移行している、と指摘した。
サウジアラビアはすでにEV導入への道を歩み始めており、サウジ標準・計量および品質機構(SASO)は輸入EVを承認し、現地の代理店による車両の輸入開始を許可している。
EVの普及に貢献し得る政府主導の取り組みは、ほかにもある。その一例が、サウジアラビア王国電力会社が2018年に日産と締結した、急速充電器ステーション開発を含む同国初のEVパイロットプロジェクトである。