
日本株は火曜日、一転して下落に終わった。年度末に向け上昇する中、日経平均の急騰を受け、一部の投資家が利益を確定したためである。
3 月末に年度末を迎えるため、投資家はポジションを清算、市場参加者の多くは、30 年来の高値を超える上昇となった昨年来からの 87% におよぶ日経平均の上昇から、利益を確定しようとしている。
日経平均は 0.86% 下落、29,408.17 で終了した。東証株価指数はじりじりと値を下げ 0.4% 下落、1,894.85 で終了した。日経平均、東証株価指数は月曜日、共に 2% を超える上昇であった。
「株価が下落局面に入ったとは思いません。しかし、株価はこれまで上昇を続けてきており、市場が落ち着きを取り戻すまでには少なくともひと月ほどはかかるかと思われます」、と三菱 UFJ 国際投信株式会社チーフファンドマネージャー、石金淳氏は話した。
「今月の日経平均は、年度末直前ということもあり、横ばいとなる可能性があります。しかし、来月は上昇相場となると思われます。」
個別銘柄に目を移すと、Z ホールディングス株式会社は 4.82% 下落し、日経平均中最大の下げ幅となった。ソフトバンクのインターネット子会社は、5 年間で 5,000 億円 (47 億ドル ) の技術関連投資を行うという概要計画を発表した。
造船会社の三井 E&S ホールディングスは 4.09% 下落、日経平均第二位の下落となった。NTT Data がこれに続き、3.87% 下落した。
海運、空運業は東証 33 業種のうち、最大の下げ幅となった。ANA ホールディングスは、2.13% 下落、日本航空は 3.48% 下落した。
日経平均最大の上げ幅となったのは、日立造船株式会社で 4.85% の上昇、続いて長谷工コーポレーションが 3.58%、ネクソンが 3.12% と続いた。
日経平均構成銘柄は、値上がり 60 に対し、値下がり 161 となった。
ロイター