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外国人のいないオリンピックに備える日本のショッピングモールとレストラン

2021年1月7日、日本・東京の渋谷で、新型コロナウイルス感染症に対する防護マスクを着用した女性が、レストランの誰もいないテーブルの前を歩いている。(ロイター通信)
2021年1月7日、日本・東京の渋谷で、新型コロナウイルス感染症に対する防護マスクを着用した女性が、レストランの誰もいないテーブルの前を歩いている。(ロイター通信)
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19 Mar 2021 06:03:07 GMT9
19 Mar 2021 06:03:07 GMT9

東京:日本のショッピングモールやレストランは、ビジネスブームを逃すことになりそうだ。東京では海外からの観客がいない状態でのオリンピック開催が予想されており、コロナウイルスの影響ですでに窮地に立たされている業界に新たな打撃を与えることになる。

オリンピック開催までの数年間、開発業者は外国人の流入に対応するため、ショッピングやダイニングの複合施設に数十億ドルを投じ、スクランブル交差点で有名な東京の中心地である渋谷に大規模な投資を行った。

しかし、外国人観光客の数は、2019年の約3,200万人からほぼゼロになり、政府は、その年の外国人の消費額が440億ドルに上るとした消費調査を中止する事態となっている。

2020年の東京大会では、外国人の参加中止が予想されているが、これはサービス分野がロックダウン関連の損失を回復するために期待していた後押しが実現しないことを意味する。

JPモルガン証券のアナリスト姫野良太氏は、「新しいビルが建設されるなど、これだけ開発が進んでいるのに、人がまったく来ない」と語った。

渋谷の賑やかなクラブやカフェを訪れる観光客は2019年には800万人余りとなり、長谷部健区長は2020年に1,000万人を見込んでいたが、コロナウイルスの影響でその計画は頓挫してしまった。

姫野氏によると、成長予測を受けて、開発業者は28億ドル以上をこの地区に投じたという。1964年に開催されたオリンピックの会場の一部もこの地区にあった。

新しい開発の中で最も印象的なのは、渋谷スクランブルスクエアだ。2019年にオープンして以来、高さ230メートルのガラスタワーがスカイラインを支配するようになっている。

その開発業者である東急電鉄は、2020年までの3年間で、渋谷のプロジェクトに11億ドルを費やした。

東急の東浦亮輔 氏は、「当社の業績は残念ながら今期は赤字になる見込みです」と述べた。最も大きな打撃を受けたのはホテル事業で、次に鉄道、小売が続くという。

渋谷駅を挟んで反対側にあるパルコ内のヴィーガンレストラン「真さか」は、数年をかけてリニューアルしオリンピックに合わせてオープンしたが、かつては外国人観光客が客の半分を占めていた。

店長の滑川雄太さんは、地元の人たちの間でヴィーガン料理の認知度が高まっていることに期待を寄せている。Netflixで食肉産業のドキュメンタリーが放映されたからだ。

滑川さんは、「お店をオープンした理由のひとつにオリンピックがありましたから、それが実現しないならとても心配です」と述べた。「しょうがないです」

ロイター通信

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