
フランク・ケーン筆(デュバイ駐在)
アラムコは、昨日、新規株式公開(IPO)のプライベート・トランシェに関するガイドラインを発表した。そこには「最近サウジアラビア国内のIPOに参加した個人投資家も、インターネット、携帯アプリ、テレフォン・バンキング、あるいは、顧客に対してIPO関連のサービスを一部あるいは全面的に提供している引き受け銀行の支店のATM で申し込むことが可能である。」と、書かれている。だたし、顧客がその銀行に口座を持っていて、最近個人情報を変更していない場合に限る。
正式に指定を受けている銀行は、ナショナル・コマーシャル銀行、サウジ・ブリティッシュ銀行、サンバファイナンシャル、アルラジ銀行、アルアウワル銀行、アルインマ銀行、アラブナショナル銀行、アルビラド銀行、アルジャジーラ銀行、サウジ・フレンチ銀行、ガルフ・インターナショナル銀行、リヤド銀行、サウジ投資銀行 である。
IPOの顧問の中には、最終的な株価の売り出し価格を決定し割り当てるためのプロセスである「ブックビルディング」という概念が、これまで滅多に用いられてきてまでとなっており。まう、サウジどういないことから、サウジアラビアの投資家に混乱が生じる可能性があると考える向きもあるが、 ガイドラインは、そのプロセスを設定している。
アラムコは、11月17日に株式の価格レンジを公表する。投資家は、そのレンジの上限価格で購入したい株式数を決断し、同時にIPOにつぎ込む金額を決定することになる。
個人投資家の場合、ブックビルディング期間は11月28日までとなっており、株式の最終売り出し価格は、大手機関投資家のブックビルディングが完了した後の12月5日に発表され、 個人投資家はその時点で株式の代金を支払わなければならない。
個人投資家向けの販売枠である株式全体の0.5%(10億株相当)を上回るの応募があった場合、個人投資家への割り当ては需要に応じて縮小されることとなる。すべての最大応募件数の支払いが済んだ時点で、応募数が0.5%に満たない場合、個人投資家は過払い分について、引き受け銀行を通じて現金、またはアラムコの株式の追加という形で払い戻しを受けることができる。
このIPOにはインセンティブが設けられており、12月の株式の売買取引開始(日にちは未定)から6ヶ月間市場で株式を売却しなかったサウジアラビアの投資家は、10株につき1株、最大100株までの株式割り当てボーナスを受け取ることができる。