
東京市場の代表的な株価指数である日経平均株価は水曜日、ヨーロッパでコロナウイルスの感染者が増加したことで投資家が落胆し、ニューヨーク市場の下落に続いて2%以上の下落で取引を終えた。
日経平均株価は2.04%(590円40銭)下落して28,405円52銭で終了し、4日続落となった。
より幅広い指標のTOPIXは2.18%(42.90ポイント)下落し、1,928.58となった。
日本の株式は、ニューヨーク市場の指数が下落して終了したことを受けて値下がりして始まった。経済の回復に対する投資家の期待が、新型コロナウイルス感染症の再燃に対する懸念に取って代わられた。
東京にある岡三証券の山本信一氏は、「ヨーロッパでパンデミックへの懸念が再び高まり、今日の市場の下げ圧力となった」と述べている。
ドイツは、他のEU諸国と同じようにワクチン接種活動の展開に苦慮していることから、厳しいウイルス封じ込め措置を再び実施すると発表した。
「しかし、最近の下落は、昨年末からの急上昇に続く調整の一環と考えられている」と山本氏は言う。
ドル円は火曜日遅くにニューヨークで1ドル=108.62円を付けたのに対して、アジアの午後の取引では1ドル=108.50円を付けた。
東京市場では、半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスが、国内の主要工場で火災が発生し、自動車メーカーを中心とした顧客企業への安定した半導体供給に影響が出ると発表したことを受けて、自動車メーカーが引き続き売り圧力を受けた。
山本氏は、「投資家はこのニュースを引き続きネガティブに受け止めている」と指摘した。
日産自動車は4.01%安の581.1円、トヨタ自動車は2.21%安の8,120円、ホンダは1.60%安の3,246円となった一方、ルネサスは3.34%安の1,156円だった。
いすゞ自動車はトヨタと共同で記者会見を行うと発表し、5.42%高の1,186円となった。取引終了後に両社は資本提携を発表し、提携関係を復活させた。
AFP通信