
総務省が6日発表した2月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は25万2451円となり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比6.6%減少した。マイナスは3カ月連続。新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言で外出自粛が広がったほか、うるう年だった前年と比べ日数が少なかったことも響いた。
鉄道運賃や宿泊料がほぼ半減。航空運賃の下落幅は8割を超え、パック旅行費も9割減った。
また前年に需要が急増した品目で反動による減少も見られた。パスタは1割減となり、トイレットペーパーやティッシュペーパーは3割を超えるマイナスとなった。
総務省は「緊急事態宣言による自粛の影響や前年がうるう年で消費水準が高かったことなどで、1月(6.1%減)に比べ減少幅が拡大した」(統計調査部)と分析。2月はうるう年の影響を差し引けば、4.3%減だったと試算した。
JIJI Press