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フランスの貿易相、「フランス企業はサウジアラビアへの投資の拡大と多様化に力を入れている」

サウジアラビアのハリド・アル・ファリハ投資大臣(右)とのイベントに参加したフランスのフランク・リエステール対外貿易・経済魅力担当大臣(左)。(提供写真)
サウジアラビアのハリド・アル・ファリハ投資大臣(右)とのイベントに参加したフランスのフランク・リエステール対外貿易・経済魅力担当大臣(左)。(提供写真)
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07 Apr 2021 01:04:04 GMT9
07 Apr 2021 01:04:04 GMT9
  • フランスのフランク・リエステール貿易担当大臣、「サウジアラビアのギガプロジェクトは、フランスによる投資を促進する役割を果たす」
  • フランスは、スマートで持続可能な都市の設計・建設・管理に関して実績のある専門的技術を提供したいと考えている

ヌール・ヌガリ

リヤド:37億ユーロ(43億7千万ドル)以上の直接投資を行っているフランスは、サウジアラビアに対する最大の投資国の1つだ。サウジアラビア経済の多様化を目指す「ビジョン2030」に関連するプロジェクトは、二国間のパートナーシップを強化するためのさらなる機会を提供している。フランスは、エネルギー・水・輸送・新技術・航空宇宙などの分野における専門的技術の共有に意欲的だ。

フランスのイノベーション・エコシステムや所在地により、サウジアラビアの投資家にとってフランスはEUとの貿易の理想的な玄関口となっている。アラブニュースの独占インタビューで、フランスの対外貿易・経済魅力担当大臣を務めるフランク・リエステール氏が、これらの問題などについて話した。

具体的には、フランス企業はサウジアラビア経済への投資を拡大・多様化することに力を入れており、再生可能エネルギー、医療、観光などの重要な機会をすでに見極めていると同大臣は話した。

  1. 今回のサウジアラビア訪問の主な目的は何ですか。
  2. フランスとサウジアラビアには、豊かで実りある協力関係の長い歴史があり、この協力関係をさらに発展させていきたいと考えています。私は2019年に文化大臣として息を呑むようなアルウラ・プロジェクトの立ち上げのために初めてサウジアラビアを訪問しました。このプロジェクトは、サウジアラビアのひときわ優れた遺産とフランスの文化機関とのパートナーシップを際立たせました。

私が今日リヤドにいるのは、特に2018年4月18日にフランスを公式訪問したムハンマド・ビン・サルマン皇太子とエマニュエル・マクロン大統領の間で合意されたパートナーシップの枠組みの中で、フランスとサウジアラビアの経済関係を発展させるためです。

両国は環境転換や技術革命などの重要な分野で同じ大望を共有しています。この共通点は具体的なビジネスチャンスを生み出します。定期的にやりとりをさせていただいている私のカウンターパートのハリド・アル・ファリハ氏と協力し、両国での共通の投資機会について議論することで、このパートナーシップの経済的要素を具体化することを目指しています。

今回の訪問は我々の恒久的で豊かな経済関係をさらに前進させるものです。そして私はすでに、サウジアラビアの美しさと可能性を完全に理解するために再びこの地を訪れたいと考えています。

サウジアラビアのハリド・アル・ファリハ投資大臣(右)と話すフランスのフランク・リエステール対外貿易・経済魅力担当大臣(左)。(提供写真)
  1. フランスは、サウジアラビアに対する最大の投資国の1つで、直接投資額は37億ユーロを超えています。「ビジョン2030」の下でサウジアラビアが経済を多様化していく中で、成長の余地はあると考えていますか。
  2. フランス企業は、再生可能エネルギー、水素、水、環境、医療、デジタル経済、スマートシティ、そしてもちろん観光サービスやインフラなど、「ビジョン2030」の優先事項に沿って、サウジアラビア経済への投資の拡大と多様化に力を入れています。

フランス企業は、そのノウハウと専門的技術で世界中に知られており、「ビジョン2030」プログラムの高い期待に応えるのに申し分ない存在です。その中にはハイテク分野も含まれています。フランスのハイテク・エコシステムは、中東では必ずしもよく知られていないことを十分承知しています。しかし、フランスの奮闘しているハイテク分野は、ヨーロッパや世界で最も革新的で力強いハイテク分野の1つであり、現在10社の「ユニコーン企業」を数え、2022年までに25社にすることを目指しています。

  1. 多くの政府が出費を抑える中、サウジアラビアはここ数か月の間に分野を横断して総額数兆ドル規模のプロジェクトを立ち上げています。フランス企業にとって大きなチャンスがあると思いますか。
  2. サウジアラビアは正しい判断をしました。今こそポストコロナ時代の世界に向けて投資し、準備する時です。フランスも同じように考えています。我々は、グリーンおよびデジタルトランジションを含むフランス企業の長期的な経済発展を支援するため、1000億ユーロの復興・投資計画を立ち上げました。

私は、フランスとサウジアラビアが将来に向けて同じ選択をしたことに注目しています。我々の優先順位は一致しています。従って、フランス企業はサウジアラビア経済のこれらの分野で極めて大きな投資機会を見つけることができるでしょう。

サウジアラビアの首都でリヤドメトロの特別見学会が行われる中、地下鉄路線の停車場に車両が停まっている = 2021年4月1日(AFP通信)
  1. フランス企業は、NEOMの「ザ・ライン」のようないくつかのプロジェクトの一部に投資するのでしょうか。それとも自分たちを主にプロジェクト契約の入札者や実行者と考えているのでしょうか。
  2. フランス企業はギガプロジェクトの主要なパートナーになることに大きな意欲を持っています。その中にはNEOM、そしてさらに広範には、紅海プロジェクト、アマーラ、キディア、アルウラ・プロジェクトなどが含まれています。それぞれの領域においてユニークなこれらのプロジェクトは、新技術・革新的ソリューション・観光・エンターテインメント・芸術・文化などのさまざまな分野においてフランスによる投資を促進する役割を果たします。我々の産業・技術のフラッグシップ企業による比類なき実績は、その実力を証明しています。我々の企業は、プロジェクトの初期段階から最終的な実現まで、あらゆる専門的技術を提供しています。フランス企業は外国企業との提携に慣れています。そのため、フランス企業はサウジアラビアの期待に応えることができると確信しています。
  3. 最近発表された「サウジ・グリーンイニシアチブ」と「中東グリーンイニシアチブ」は、サウジアラビアとその周辺地域が直面している環境問題に取り組むための協力を呼びかけています。画期的なパリ協定の採択に尽力した国の大臣として、どのようにお考えですか。
  4. 我々は皇太子によるイニシアチブを歓迎し、支持しています。サウジアラビアが気候変動との戦いにおいて、地域的・世界的な指針となることが不可欠です。グリーンイニシアチブは、来たるCOP26の観点からも非常に前向きなシグナルとなります。近年、フランスはグローバル化をより持続可能なものにすることに全力を投じています。国際貿易のグリーン化はこの目標を達成するための鍵であり、それ故に、貿易を取り仕切る多国間ルールの中心に環境への配慮を据える必要があると考えています。これは、我々が欧州のパートナーと共にWTOで主張している優先事項です。
フランス企業は、特に再生可能エネルギーの分野で、「ビジョン2030」の優先事項に沿って、サウジアラビア経済への投資の拡大と多様化に取り組んでいるとフランク・リエステール氏は述べた。(提供写真)
  1. 国連開発計画の最上位のエネルギー専門家によると、サウジアラビアは未来のエネルギー革命のリーダーになる可能性があるといいます。そのような大変革において、フランスの専門的技術やノウハウが果たす役割はあるのでしょうか。
  2. もちろんです。エネルギー分野におけるフランスとサウジアラビアのパートナーシップは深く根付いており、専門的技術や技術革新の面での相互信頼は強固です。フランスの企業や研究者はパートナーと共に未来のエネルギー技術を開発しようと努力しています。これにより、世界経済の回復、産業の多様化、そしてエネルギーミックスの大規模な脱炭素化に向けた共通の戦略の中核に、エネルギー転換を据えることができます。

例えば、フランス企業は、再生可能エネルギーを大規模に開発する意欲的な計画においてサウジアラビアと協力し、すでに大きな成功を収めています。フランスでは経済のグリーン化のために大規模な資金を投入しており、脱炭素エネルギーの分野ではさらに多くの具体的な共同プロジェクトが予定されています。

  1. 対外貿易と経済的な魅力を担当する大臣を置いている国は多くありません。フランスの経済的な魅力はどのような点にあるとお考えですか。
  2. 対外貿易と経済的な魅力は表裏一体の関係にあります。それは、我々がビジネスを促進する政策を実施することで、フランスの経済やフランスに拠点を置く企業がさらなる競争力を得て、より革新的になり、世界を相手にする準備ができた状態になることを意味します。この戦略はすでに具体的な成果を上げています。2019年、フランスは外国からの投資額が欧州で初めてトップになり、2020年には外国直接投資(FDI)が世界的にショックを受けたにもかかわらず、好調を維持しました。

投資家がフランスを選ぶ理由はそのコア資産にあります。フランスのコア資産には、EU内で中心に位置するという地理的状況、優秀な労働力、世界で通用するインフラ、利用可能で安価なエネルギー、そして強力な域内市場があります。フランスは研究開発および産業部門に対するFDIにおいて、欧州で第1位の国です。「フランスの再起動」と銘打つ1000億ユーロの景気刺激策により、欧州初のグリーン経済とイノベーション・エコシステムを実現します。我々は、欧州への進出を希望するサウジアラビアの企業が本社や生産拠点としてフランスを選ぶように努力しています。

フランス企業はサウジアラビア経済への投資を拡大・多様化することに力を入れており、重要な機会をすでに見極めているとリエステール氏は話した。(AFP通信/資料写真)
  1. フランスは伝統的に、エネルギー、水、輸送、技術革新、新技術、航空宇宙などの分野に精通しています。サウジアラビアが恩恵を受けられるもので、我々が見逃しているものはないでしょうか。
  2. 医療におけるフランスの専門的技術とヘルステック・エコシステムの力強さは、医療分野に関するサウジアラビアの意欲的な目標に大きく貢献し、両国の持続可能な関係の基礎を築くことができると確信しています。両国の企業がその方向に進むことを望んでいることは分かっています。

また、フランスは世界有数の農産品輸出国でもあります。我々の製品は、味と健康の両面で高い品質があることで知られており、トレーサビリティーにも優れています。最後に、サウジアラビアが都市開発に強い意欲を持っていることについて言えば、フランスは、高い環境基準や品質基準を満たしながら、スマートで持続可能な都市の設計・建設・管理に関して実績のある専門知識と最高の技術をさらに提供したいと考えています。

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Twitter@NoorNugali

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