



シェーン・マッギンリー
リヤド: 数分のインタビュー中、サウジアラビアの国営フラッグ・キャリアのサウディアの CEOがコロナ禍における航空業界の実情を明確にしたいのは明らかだった。
「フライトが減っているので、私たち(航空業界)はリラックスして一休みできると多くの人は思っているでしょうが」と、 イブラヒム・アルコーシー機長は語った。
「航空業界の誰と話をしても、だれにとっても最も多忙な時期にあった… 我々はこの試練を現実的に強くなる機会ととらえたのです」。
航空業界は確かに困難な状態である。2月、国際航空運送協会(IATA)の地域担当会長は金融ポータル Argaam にサウジアラビアの航空会社は旅客運送の70パーセント減で96億ドルの損失 を被ったと語った。
IATA が今月初旬に発表した最新値では、中東の航空会社の2021年2月の需要は2019年同月比で83.1パーセント減を示した。
2020年3月にサウジアラビアのフライトは運休した。国内便は昨年5月末に再開し、サウディアは5月17日の国際線運航再開に向けて準備を進めている。アルコーシー機長によるとコロナ前のレベルに戻るにはまだ少し時間かかるという。
また、「市場回復に関するデータを共有しているので、我々の見積りはかなりIATAや他の航空会社と一致している」と付け加えた。
「我々は2024年まで国際(旅客運送)は完全回復しないとみている。2021年中は、国内線の強い回復(及び)国際線のわずかな回復を見込んでいる…人々は長距離の移動にまだ少し慎重になっている」。
12月の調査では、サウジアラビアの回答者の46パーセントが、制限が解除されたら海外旅行をするのを楽しみにしている。
一方サウディアは旅行者が安心して飛行機に再び搭乗できるよう準備を整えている。
サウディアはIATAが開発したデジタル・トラベル・ヘルス・パス の実証試験を行い、またフライトの際約50項目の新型コロナ感染症対策を実施しており、これによりエアライン・パッセンジャー・エクスペリエンス・アソシエーションから、最高基準の衛生管理に対しダイアモンドステータスが授与されたと、アルコーシーは4月19日語った。「サウディアで我々が行ったものは一般的なものでなく、感染症専門医を雇用して手順の開発に協力してもらったもの」とつけ加えた。
「我々はこの取り組みをまとめ上げたことを本当に誇りに思う… 乗客の信頼を大きく回復したようだ」。
乗客の信頼を再構築することは重要であり、アルコーシーとそのチームが昨年中、一休みすることができなかった主な理由の一つだ。
2020年3月にサウジアラビアのフライトは運休した。国内便は昨年5月末に再開し、サウディアは5月17日の国際線運航再開に向けて準備を進めている。アルコーシー機長によるとコロナ前のレベルに戻るにはまだ少し時間かかるという。
また、「市場回復に関するデータを共有しているので、我々の見積りはかなりIATAや他の航空会社と一致している」と付け加えた。
「我々は2024年まで国際(旅客運送)は完全回復しないとみている。2021年中は、国内線の強い回復(及び)国際線のわずかな回復を見込んでいる…人々は長距離の移動にまだ少し慎重になっている」。
12月の調査では、サウジアラビアの回答者の46パーセントが、制限が解除されたら海外旅行をするのを楽しみにしている。
一方サウディアは旅行者が安心して飛行機に再び搭乗できるよう準備を整えている。
サウディアはIATAが開発したデジタル・トラベル・ヘルス・パス の実証試験を行い、またフライトの際約50項目の新型コロナ感染症対策を実施しており、これによりエアライン・パッセンジャー・エクスペリエンス・アソシエーションから、最高基準の衛生管理に対しダイアモンドステータスが授与されたと、アルコーシーは4月19日語った。「サウディアで我々が行ったものは一般的なものでなく、感染症専門医を雇用して手順の開発に協力してもらったもの」とつけ加えた。
「我々はこの取り組みをまとめ上げたことを本当に誇りに思う… 乗客の信頼を大きく回復したようだ」。
乗客の信頼を再構築することは重要であり、アルコーシーとそのチームが昨年中、一休みすることができなかった主な理由の一つだ。
「戦略を全体的に再検討した…多くの作業の効率、すべての人材資産のより良い活用、航空機のクルー等に着眼し、それは新型コロナのためだけでなく、すべきことだから行っている。これにより我々は更に強くなった」、とアルコーシーは語る。
ロイターは12月、サウジアラビア財務省はサウディア に2019年に136億サウジアラビア・リヤル(36 億ドル) 、2020年上半期に64億サウジアラビア・リヤルを承認したと伝えた。アルコーシーはコロナ禍における多くの企業のように政府からの援助が必要だったことを認めた。
アルコーシーは正確な数字まで触れなかったが、サウディアが多額の政府の補助金を得ているという印象は間違っていると語った。
「サウディア は現段階で国営の航空会社だ。民営化に向けて動いているが、実は歴史的に人々が考えているように、サウディア多くの補助金を受け取っていることはない」と加えた。
「当社はすでに独自の予算で運営している。新型コロナ対策の人材確保等のいくらかの支援はあったが、サウディアがこの(コロナ禍)当初強固なバランスシートをもち好調である。しかしながら、この期間に支援を受けていないというわけではない。 支援は新型コロナによるものだ」。
アルコーシーは、サウディアは数年以内に黒字に回復すると予測する。「我々が目論むところ… サウディアは2024年に 間違いなく収益がある」と語った。
国有資産の民営化はサウジ政府が推進する最優先事項だ。「民営化はサウディアグループレベルとサウディアともに計画の一部だ」と、アルコーシーは言う。
先月、サウディアは2024年半ばまでの新規航空機の発注資金の一部調達のため112億サウジアラビア・リヤル相当の合意に署名した。
同社の2020年のファクトシートによると、サウディア は144機を保有しているが、 アルコーシー は新たな注文の計画があることを認めた。
「次期航空機群のオファーを見て、サウディアには必要なものがある。ボーイングとエアバス両社に最適な選択肢があるだろうとみている」と言う。「そして我々の保有機群拡大のため、ボーイングとエアバスとどう連携できるかだろう。両社は非常に長い間サウディアと連携してきた」。
36か国の90か所を運航し、サウディアはアブダビのエティハド航空や中国南方航空など、多くの共同運航合意や提携をしている。
「当社には、合弁事業を通じて、実際上のコードシェアネットワークを強化する非常に強力な計画がある。検討する多くの事項があり、また既に行動に移されているものもある」と、アルコーシー は語った。
サウディアが5月 17日に向けてカウントダウンするにつれ、アルコーシーとそのチームは何らかの形の平常に戻ることを期待するだろう。
しかし、アルコーシーが強く指摘したように、彼らは昨年、確かにのんきに構えていたわけではない。
「航空業界全体として非常に厳しかったが、当社はこれによりより強くなるだろう」とアルコーシーは語る。 「サウディアには非常に積極的な成長計画がある」。