
カイロ:エジプトの2021年第1四半期の非石油部門の輸出額は前年同期比7.2%の増となり、74億ドルに達したと、ネビン・ジャメ通商産業大臣が発表した。
「この明らかな増加は、全世界がコロナウイルス危機関連の現状に苦しんでいるにもかかわらず、危機の中で生産・輸出部門を支援するために政府が行った努力のおかげだ」と、大臣は付け加えた。
エジプトの輸入額は、2021年第1四半期に169億ドルとなり、前年同期の166億7000万ドルと比較して微増となった。
ジャメ大臣は、これらの前向きな指標が、貿易収支の赤字を前年同期の96億ドルと比較して1%減の95億ドルにまで減らすことを達成するのに貢献したと語った。
輸出入管理公団のイスマイル・ジャベル総裁は、2021年第1四半期のエジプトの輸出品目では、化学製品と肥料の分野が多くを占めたと語った。
化学製品と肥料の輸出額は15億ドル、建築資材は13億ドル、食品産業は9億6500万ドル、エンジニアリングと電子製品は7億3900万ドルとなった。
エジプトの上位輸出先は、中国(31億ドル)、米国(14億9000万ドル)、ドイツ(9億7000万ドル)、ロシア(8億5500万ドル)、イタリア(6億8900万ドル)だったと、ジャベル総裁は語った。これら5ヶ国はエジプトの輸入の42.1%を占めたと、総裁は付け加えた。
エジプトは、次の2021/2022年度に、2020/2021年度の予測の3.3%の経済成長率から上昇となる、5.4%の経済成長率を見込んでいる。
同国は最近、国の予算を承認した。これは同国の赤字を削減し、社会保護活動の推進、市民の生活水準の向上、労働者への賃金配分や報酬の改善、新行政首都に転勤した労働者への助成金優遇措置や通勤手当への資金提供などに重点を置いている。
次の2020/2021会計年度の試算によると、歳入は、今年度の歳入見込みの1兆1170億エジプトポンドに対し、約1兆3000億エジプトポンド(800億ドル)に達する見込みだ。
この予測は、課税ベースの拡大、電子決済の活性化、リスク管理の現代的手法の使用拡大、政府歳入の回収、利益を経済活動により結びつけることに取り組むことによって達成された、年間16.4%の歳入の伸びを反映している。