
東京:日本株は、月曜日、旅行関連銘柄が新型コロナ禍対策への懸念による下落から回復し、また、全日空の通期の赤字予想縮小との発表もあり、高値で大引けした。
日経平均株価は、0.36% 上昇し29,126.23、より銘柄数の多い東証株価指数は0.17% 上昇して1918.15となった。
旅行関連銘柄は、ここ数週間大幅に下落していたが、投資家がCOVID-19の第4波抑制のための社会的制限を見越して保持していた売りポジションを解消したため、上昇に転じ他の株価を牽引した。
日本政府は先週金曜日に「短く強力な」非常事態宣言を東京、大阪、その他2県を対象として発令し、酒類を提供する飲食店やバー、カラオケ店などに対して休業を要請した。
「新型コロナ禍の悪影響を強く受けたこうした業種は、政府の非常事態宣言で感染が縮小する期待により、買い戻されています」と、マネックス証券のチーフストラテジストである広木隆氏は言った。
ANAホールディングスは、通期の営業損失が前回の予想よりも縮小する見込みとの発表を行ったところ、5.78% もの急伸を見せた。
鉄道各社も急騰した。JR東海、JR西日本、JR東日本は、それぞれ、4.67%、5.23%、3.44% 上昇した。
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、2.58% 上昇した。
「各地での感染症が勢いを増していることもあり、世界中で株式市場が低迷し始めています。何らかの制限により感染の拡大が抑制され得るのであれば、経済成長が多少鈍化していたとしても、市場は安堵感を得るかもしれません」と、日興アセットマネジメントのチーフグローバルストラテジストのジョン・ヴェイル氏は述べた。
医療ポータルサイトを運営するエムスリーのは、四半期業績が好調だったものの、本年度の年間業績予想を発表しなかったため、5.82%もの株価の下落を見せた。
市場を牽引する安川電機や日本電産などが好調な業績にも関わらず株価が下落した最近のパターンを、エムスリーも踏襲してしまった格好になった。
電話通信大手NTTの株価は、テクノロジー企業の富士通と提携するとの報道の後、日経で最大となる0.98% の下落率を示した。
ロイター