
ラッシド・ハッサン
リヤド:コロナウィルス伝染病(COVID-19)パンデミックが始まる前、日本はサウジアラビアからの観光客が急増するのを目撃していた。同国の観光局は、5月17日に海外旅行が再開された後、同じ現象を再び活性化させたいと強く望んでいる。
日本政府観光局(JNTO)によれば、2019年には前年比50.6%の急増となる合計11,152人のサウジ人観光客がこの東アジアの国を訪れた。
しかし、パンデミックを原因とする世界的な旅行制限のために、昨年の観光客数は急速に減少したと、JNTOドバイ準備事務所の菊池朋子所長はアラブニュースに話した。
「残念なことに、2020年はパンデミックのため、その数は90%以上減少した。すぐに回復するとは考えていないが、できるだけ早く2019年の水準に戻ることを願っている」と、彼女は言う。
JNTOはこの地域の旅行者の関心を復活させるため、訪日客数をパンデミック前の水準に引き上げる戦略を導入した。
2030年までに年間6,000万人の海外訪日客を誘致するという目標の一部として、JNTOはドバイに地域事務所を設立し、5月16日にドバイで始まる中東最大の観光見本市アラビアン・トラベル・マーケットに出展する計画を4月に発表した。
湾岸協力会議(GCC)諸国から日本を訪れた観光客数は過去5年で倍増し、2019年には28,222人に達している。
パンデミック前はサウジ人観光客がGCC訪日客の約40%を占めていたため、JNTOは世界的な旅行と観光の販売・マーケティング企業アビアレップス・ミドルイーストと提携し、サウジ市場で日本を宣伝した。
「サウジアラビアの旅行者の多くは、伝統文化と現代文化が融合したユニークな町並みを楽しんだり、日本食を試したり、買い物をしたりするために東京や京都を訪れるが、日本には他にも多くの魅力的な側面がある。自然が豊かで、夏はビーチ、冬はスキーを楽しむことができる。今年はサウジ市場で日本のさまざまな観光名所を宣伝したい」と、菊池は言う。
「ワクチン接種を受けたサウジ市民は5月17日から海外旅行が許可されると知り、嬉しく思う。COVID-19の状況が世界や日本国内で改善されれば、サウジアラビアからの旅行者を歓迎したいと思う」と、彼女は付け加えた。