【ニューデリー時事】スズキのインド子会社、マルチスズキが17日、現地の四輪車3工場の操業を再開したことが同社への取材で分かった。新型コロナウイルス感染「第2波」の影響で、5月1日から操業を停止していた。
インドはスズキにとって、自動車販売台数の半分以上を占める重要市場。鈴木俊宏社長は「インド一本柱」と公言してきただけに、コロナの影響が収まらない中でも操業再開を決めたもようだ。
再開したのは、北部ハリヤナ州の2工場と西部グジャラート州の1工場。医療用酸素の不足を受けて工業用酸素を転用したほか、各地のロックダウン(都市封鎖)の影響で従業員が通勤できない状況が続いていた。
インドでは4月22日以降、1日のコロナの新規感染者数が25日連続で30万人を超える深刻な事態に陥っていた。一方、首都ニューデリーなど一部地域では、新規感染者が減少傾向にある。
JIJI Press