
アラブニュース
ドバイ: アラブ首長国連邦(UAE)が今後1週間以内にイギリスからの渡航が著しく制限される「レッドリスト国」から外れる可能性があることを、エミレーツ航空の会長が示唆した。
シェイク・アフメド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム会長は、今週ドバイで開催された「アラビアン・トラベル・マーケット」の会場でブルームバーグTVの取材に応じ、情報を明かした。
アル・マクトゥーム会長は、UAEが1週間以内にイギリスのレッドリストから外されるという情報に期待していると述べた。
イギリスは今週から海外旅行再開を許可し、渡航先の各国をレッド・アンバー・グリーンの3色に分類している。レッドリストの国に行く旅行者はイギリスに帰国する際、PCR検査を出発前に1回・到着後2回受け、さらに指定ホテルにて自費で10日間自己隔離するよう義務付けられている。
ある国の分類をレッドからアンバー、さらにはグリーンに変更する際の条件をイギリス政府が明確に示しているか聞かれると、会長はこう答えた「明確な条件はないと思います。非常に理解しがたいです。UAEは現在、ワクチン接種率でトップ3カ国に入っていることを世界に証明しています。またUAEには15万人以上のイギリス国民が暮らしています。彼らは絶対に帰国したがっているはず」
イギリス人観光客は長らくドバイに多額の観光収入をもたらしている。しかし、UAEは1月中旬からイギリス政府の渡航先レッドリストに載せられている。
エミレーツ航空では、今年末までにコロナ前水準の70%の運行状況に戻せると見込んでいることをアル・マクトゥーム会長が明かした。
ブルームバーグの報道によると、コロナ禍により世界の航空業界は壊滅的な影響を受けたが、エミレーツ航空は健全な財務状況を維持していると会長は述べたという。
ドバイのフラッグ・キャリア「エミレーツ航空」が、ドバイ政府からさらなる財政支援を受け、社債を発行する可能性もある、と述べた。
「毎週あるいは毎日のように刻々と変化する緊急事態に、弊社は対応しています」とアル・マクトゥーム会長は述べた。「長距離便と短距離便共に運行しています。現在ボーイング777型機が151機、エアバスA380が約20機就航しており、市場や行き先が徐々にコロナ禍から回復するのを待っているところです」と述べた
エミレーツ航空と姉妹会社の格安航空会社「フライドバイ」は、協力関係を改善し連携を強化していく、と付け加えた。