
アラブニュース
ドバイ: クルーズ・サウジアラビアは今後数ヶ月の間にチームを倍増させ、より多くのオペレーターの誘致に向けて準備を進めている。
これはサウジアラビアが国内有数の観光スポットに光をあてるという初めての取り組みに際して、クルーズ産業を開発して発展させようというものだ。
これは先日発表されたMSCクルーズがジェッダを母港とする初のオペレーターとなることに続く動きでもある。
クルーズ・サウジのチーフコマーシャルオフィサー兼チーフオペレーションオフィサーであるマーク・ロビンソン氏はドバイで開催されたアラビアントラベルマーケットのオンラインパネルで、ジェッダ支部でスタッフを増員していることから、近々さらにクルーズオペレーターの発表が可能であると述べた。
「MSCが最初でしたが、今年の冬には紅海に他の船も寄港することになるのでご期待下さい」と同氏は話す。「私たちはクルーズ会社のためのワンストップショップとしてクルーズビザ、港湾サービス、寄港地観光業者に関して政府との橋渡しを務めて参ります。」
今週マイアミでクルーズ業界各社と会合しているロビンソン氏は、現在同社は40名のチームだが、2021年の第3四半期末までに95人に増員すると語った。
PIFは1月にクルーズ・サウジをローンチした。同国のクルーズ産業の発展と2035年までに観光産業で5万人以上の雇用を創出することが目的だ。同社はサウジの複数都市で港やターミナルを開発し、沿岸部近辺にあるユネスコの世界遺産を含むサウジの遺産や文化へのアクセスを可能していく。
MSCマニフィカによるジェッダ発の新たな紅海クルーズに加えて、同社の最新船であるMSCヴァーチュオサもアラビア湾での初のシーズンに母港のドバイからダンマンに向かう。また、MSCオペラも2021/22年冬にはドバイを母港にオマーンへクルーズ予定だ。
ロビンソン氏は、サウジアラビアに初めてクルーズ船がやって来たことでアラビア湾を訪れる観光客が増え地域全体が潤うことになるだろうと語った。