
アラブニュース
リヤド:サウジアラビア通貨庁(SAMA)は、未成年の子供に限り、母親が代理で銀行口座を開設することを認めると発表した。
SAMAは、同庁のウェブサイト上の広報文の中で、母親が子供の養育により一層関わることへの支援を示した。子供用口座の名義は未成年の子供となるが、母親の従属口座として位置づけられる。
サウジアラビアは、世界銀行の「女性・ビジネス・法律(WBL:Women, Business and the Law)」の2021年版報告において、スコアを100ポイント中で、昨年の70.6ポイントから80ポイントへと伸ばし、190の経済地域のなかでもトップクラスの改革、改善を行ったと評されている。
今回の決定が下るまでは、結婚している母親が子供の銀行口座を開設するためには、夫同伴であるか、もしくは裁判所の同意書を持参する必要があった。
これまでのSAMAの規則では、母親が委任状あるいは保護者証明書を取得しない限り、法的な保護者である父親だけが子供の銀行口座の開設を許される親であるとされてきた。
今回の変更は現在進められている経済改革の一環であり、銀行業務の強化と市民の金融知識の向上を狙うものである。