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金曜、6ヶ月ぶりにビットコインが60,000ドルを超え、全期間での最高値に近づいた。米国の規制当局が先物ベースの上場投資信託（ETF）を承認するだろうという期待が高まったためである。この動きによりデジタル資産への幅広い投資の道が開かれることになると思われる。

暗号通貨の投資家は米国初のビットコインETFの承認を待っていた。このような動きへの期待が最近の急騰の刺激材料となっている。

リヤド時間午前10時30分、世界最大の暗号通貨ビットコインは61,869.05ドルに上昇した。4月中旬以降の最高値だ。9月20以降半値以上上昇し、4月につけた過去最高値の64,895ドルに近づいている。

米国証券取引委員会（SEC）は翌週の取引開始に向けて米国初のビットコイン先物ETFを承認しようとしている。このような動きは投資家がこうした新興の資産のリスクに晒される道を新たに開くものであるとトレーダーや分析家は言う。

「暗号通貨のETFは避けられません。このような商品は需要があるため、最終的には実現するでしょう」と、「Bitcoin IRA」の最高執行責任者であり共同創業者のクリス・クライン氏は語る。

「規制当局が間もなく、おそらく月曜までには何らかの形の暗号通貨のETFを承認することは間違いないと思われます」と、クライン氏は付け加えた。「規制当局がこの分野に精通するようになるにつれ、SECはこうした資産がどのように保管され、保護され、調整されているかを理解し始めており、従来の金融でも意味を持つものとなってきているのです」

アジアを拠点とする暗号通貨取引所「AAX」のベン・キャセリン氏によると、ビットコインの金曜の動きはSECの投資家教育部門のツイッター投稿で拍車がかかったという。ビットコイン先物契約を保有するファンドへの投資の際にはリスクとリターンを比較検討するよう投資家に呼びかける投稿だった。

「VanEck Bitcoin Trust」「ProShares」「Invesco」「Valkyrie」「Galaxy Digital」などの複数のファンドマネージャーが、米国でのビットコインETFの販売開始を申請している。

ナスダックは金曜、「Valkyrie Bitcoin Strategy ETF」の上場を承認した。

SECとビットコイン先物ETFを発行しようとしている企業は何ヶ月もの堂々巡りを続けたが、SECは一部の出願を承認する用意をしており、個人投資家でも機関投資家でも暗号通貨への幅広いアクセスができるように扉が開かれることになるだろう。

ETF発行企業に採用されている規制では、SECはETFに対する明確な承認を与える必要はなく、SECから異議が出なければ75日の期間後に販売開始することができる。

ProShares社の「Bitcoin Strategy ETF」は月曜日にこの75日の期間を終え、火曜日にはこのETFは発売可能となる。

SECはコメントを控えた。

暗号通貨のETFは今年カナダとヨーロッパで販売開始され、デジタル資産に対する関心が急騰する中で人気が高まっている。

先物取引を取り扱うCboe Global Markets社は特定の複雑なETFの上場が承認されるようSECに規制の変更を申請した。SECは10月1日にこの申請を承認した。

SECのゲイリー・ゲンズラー議長は以前、暗号通貨市場には未登録証券の可能性のあるトークンが多く含まれており、価格操作される可能性が放置されており、何百万人もの投資家がリスクに晒されていると語っていた。

ブルームバーグはこの問題に詳しい人物を引用し、ProSharesとInvescoの先物契約に基づいた提案がミューチュアルファンドの規制の下で提出されたことを報じた。これはゲンズラー氏によると「重要な投資家保護」をもらたすものであると言う。

「資産運用委託のアクセスとしてはこれは最後のフロンティアの1つです」と、暗号通貨仲介会社「イニグマセキュリティ(Enigma Securities)」の研究部門長のジョセフ・エドワーズ氏は語る。「特に多くのアメリカ人は、多額の財産をどのように広げていくかということに縛られています。今回の動きで、米国の株式の一貫した好調さを維持するような予想外の利益にビットコインが一役買うことが可能となります」