
ホンダは4日、四輪車のエンジン部品などを生産するパワートレインユニット製造部(栃木県真岡市)を2025年中に閉鎖すると発表した。工場を集約して生産効率を高め、課題とされる四輪車事業の収益改善を目指す。
17年に発表した四輪車の生産体制見直しの一環で、現在約900人いる従業員は他部署に異動させ、雇用は維持するという。ホンダはこれまでに狭山工場(埼玉県狭山市)の閉鎖などを決めている。
栃木の工場閉鎖は自動車業界で電動化競争が激しくなる中、エンジン関連の開発を縮小する流れも影響している。ホンダは4月、40年に全世界で販売する新車を電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)といったエンジンを搭載しない自動車にする電動化目標を発表。国内メーカーの中でも「脱エンジン」に傾斜している。
JIJI Press